白ネギと落花生の畑に草を敷きました。今のところ獣の害がほとんどないので助かります。不完全とはいえ、かつて出入りしていたところの変化を嫌がってくれているのでしょうか。
腰痛がマシになったならとにかく草刈り。埋もれたところを復旧させ、刈草を敷いてようやく人心地着きました。キュウリが順調に育っています。仕込みもスタートしました。
ズッキーニは例年、生育のピークに梅雨真っ只中となり満足に実がつかないので、今年は種まきを2週間ほど遅くしました。6月早々に梅雨入りして下旬からは晴れ続き、いよいよ収穫開始と期待していたのですが、気温が上がりすぎなのか、調子が思わしくありません。何なら、すでに終盤の様相です。スタートを早めようが遅らせようが終わりは同じということかもしれないですね。
(黄色ズッキーニが部分的に緑色になるのは、これまで生育終盤に起こる現象でした)
この春は作付けが遅れて少なかったので(獣対策や支柱作りのため)、生鮮の出荷は限られ、レタスも早々に終了してしまいました。いずれにせよ気温が上がりすぎです。
さて、最近また我が家に入り浸っている半野良ちー坊。あるとき彼女を連れてきました。とても綺麗な黒猫で、警戒心が強くあまり居着いてくれそうにありません。いつか子猫を連れてきてくれたらなと期待しているのですが。
先日は久しぶりにウサギを獲ってきて自慢してくれました。食べ残しは鳶がさらってくれるので助かります。それにしても我が家の至る所に自分のお気に入りを見つけるちー坊。空き箱の中や洗濯機の横、土間のひんやりしたコンクリートの上、生垣に集めた落ち葉の上、薪割り台にしてる丸太など。季節に応じて、また陽の傾きに応じてポイントを移動したり、私たちが特に手入れをして整えたところを決まって「ここ、俺んち」にしたり。最近は新たに玄関下を見つけたようです。
昨今は猫の飼い方が色々厳しいようですが、ここいらは結構放任で、それを地域もおおらかに見守っているようです。例えば畜産農家の方がネズミに飼料を食べられないよう猫を飼っていて、それが自由気ままに何処かの世話になっていてもそれはそれ。いろんな家で可愛がられているようで時折話題に上ります。ふぐりをそのままに山野を駆けまわるちー坊の姿は、とても理想的のように思います。繁殖期にはいろんなのが来て賑やかになりますが、それでも増えすぎて困ったりということはありません。きっと、山の暮らしそのものが厳しいからだと思います。チー坊も自分の縄張りを死守するため、血だらけになって帰ってくることもあります。それでも夜になったらヨレヨレ出かけるその姿は何ともいじらしい。他は知りませんが、家に上げることはしません。それぞれの領分があり、それをちー坊もわかっているようです。
5月はようやく時間が取れたのでしっかりトレーニングをしました。毎日ローラーを軽めに回し(ロードバイクのトレーニング)、週一で2時間半ほどの乗り込みもしました。旧土佐山村高川に行って帰ってくるコース。50分ひたすら登って20分下り、80分かけて登り返して10分下る、中山間地ならではのコースです。各種苗の植え付けやオクラの種蒔き、合間の草刈りなど、仕事との兼ね合いもあり、以前よりも軽めを意識しました。
3週目あたりで結構疲れが溜まっていたのですが4週目で意外と調子が戻り、疲労と回復がうまくいっていると思ったところが勘違いだったようで、6月に入って梅林の草刈りをしているときに脇腹の筋が切れたような感じからあれよあれよという間に腰が痛くなって作業を中断。しばらく安静にしていたら治るだろうと1週間経っても一向に治らず、整体に行って一旦回復に向かったのですが、その1週間後またぎっくり腰のような感じになってしまいさらにもう1週間。結局3週間以上満足に仕事ができない状態になってしまいました。梅雨真っ只中、草を刈らないと畑も家も山に呑まれてしまうのにどうすることもできず、、、
体力をつけ仕事のパフォーマンスを上げていきたいのに身体がそれに耐えられず続けられない、これが老いというものなのか。しばらく意気消沈しておりましたが、その間、嫁が刈り払い機に初挑戦。埋もれそうになっていた作物の救出も頑張ってくれました。
周りでは70代80代の女性も刈り払い機を使います。それは若い頃から培ってきた体力があってのこと、誰でも当たり前にできるものではないでしょうし、無理は禁物、本人がやろうと思えるかどうかです。嫁も山暮らし仕様になってきたでしょうか。
久しぶりの投稿になります。この春は数年毎に作り替える竹の支柱づくりに加え、いよいよ獣害を何とかしなければということで柵づくりに追われていました。
どうやって作るかあれこれ考えた末、打ち込んだ対の鉄筋を枠にして丸太や竹を積み上げることに。そうすれば、身近なもので賄えますし、長持ちしそうです。鉄筋は建材屋さんでカットしてもらいました。丸太は暮れに伐った裏山から先の細いところを2メートルないし3メートルにして運び下ろしました。現場が林道の上斜面であったなら軽トラに積んで来れたのですが、運び上げるには重すぎました。一本一本、引き摺りながら、嫌にならない程度に少しずつ。竹藪に近い畑には竹で拵えます。支柱も作りながらひたすら動き回る毎日でした。
避けるべきは、ウサギ、タヌキ、アナグマ、猪、、、とにかくそれなりの高さまで積み上げたところが、どうも半野良「チー坊」が柵の上で爪を研いでいるようで、つまるところ、これではハクビシンに対して無力ということなのでしょう。竹の方が滑って効果的かもしれません。
急斜面に4段連なる畑。ここも昨年はかなり掘り返され踏み荒らされました。しかし、完璧に囲う方法がなかなか思いつきません。電柵は補助金が出るとしても自分が嫌ですし、それに、畑の外は鉄筋も満足に刺さらないような地盤。とにかく足掛かりとして出入り口を塞ごうと思います。その場凌ぎにネットを張っても、よほど目が細かく丈夫で高価なものでなければ噛み切られてしまうし、かといって、いかに丈夫でもまた作り直せるような、大変すぎないことが肝心です。景観を損なわず、作業の邪魔にならない囲いとは。
そうこうしているうち、やり残していた刈草集めに掛からなければならなくなり、あとは暇を見つけながら進めることに。気がつけばもう5月。にんにくの芽の収穫が始まりました。
去年の春、途中で断念した筒上山へ。今回はルートを変え、日帰りではなく、一泊二日のゆとりを持って臨みました。前泊は瓶ヶ森で。全く非日常的な景色が広がります。静かで贅沢な時間。正面には石鎚山。雪が山襞に残っていました。寒かったので夕食を食べたらそこら辺を散策。陽が落ちてから辺りはより鮮やかに。
「氷見二千石原」
かつて、ご夫婦の営む山小屋がここにはあり、山スキーを楽しむ若者たちで賑わったそうです。
夜明け前に起きて山頂へ。テントは夜露が凍ってバリバリです。朝は決まって貧血の嫁にとり、起きがけ登山はたとえ30分そこそこで頂上とあってもかなりハード。何度も立ち止まり、それでもなんとか辿り着きました。美しい朝日を前にうずくまる嫁
林道が開通し誰もが気軽に訪れるようになる前のこと。バスに延々揺られ、麓から雪山を登ってようやく辿り着いた彼らは、ここで青春を謳歌したのでしょうね。
【青春】 〔夢・野心に満ち、疲れを知らぬ〕若い時代。(三省堂 国語辞典より)
さて、テントを撤収していざ筒上山へ向かったのですが、のんびり出発したのが仇になり、今回もタイムオーバーでした。手前の岩黒山でお午になり、丸滝小屋で引き返すことに。まあ、いいのです。休日まで頑張る必要はないのですから。それに、その丸滝小屋から土小屋までが苔むした穏やかな道で十分楽しめました。
枝打ちは残り3本。吊るためのロープを先の方に括れるよう、竹で引っ掛け棒を拵えました。ケーブルや道に被っている枝についてはこれで安全に作業を進めることができます。
括りを解くには片手で持ち支えてロープにかかるテンションを一旦緩めなければいけませんが、重すぎてできない場合は、鶴瓶の要領で手繰って地上まで降ろして自分も降りる。もしくは、吊った状態で自分が少し降り、持てるくらいに切り分けて然るべきところに落とします。2本を2日かけて片付け、続けて3日目いよいよ最後。これが最も大変でした。
高い所が好きなのね?なんて聞かれることもありますが、そういうことではありません。
この木は何度も掛け替える必要がありました。要所ではロープでもう一つ別に確保。木の股が何段にもわたって複雑で狭く、コネクターが引っかかったり、綱を渡すその先が見えず届かずだったり。引っ掛け棒がなかったらこの木を登ることはできませんでした。3メートルある胴綱が長さぎりぎりの場面もありました。目標地点にアンカーと滑車を取り付けたら、一旦降りて仕切り直します。
さて、休憩を挟んで下から枝を打っていきます。ケーブルにかかった枝を無事に片付け、幹を周って次というとき、張り詰めた弦を弾くような感触がメインロープから伝わってきました。見上げればアンカーを取り付ける際に切った枝元の出っ張りが干渉して、ロープを弾いたようです。ロープは芯とそれを守る表皮で作られているため、芯が残る限りは大丈夫なはずですが、不安がもたげます。不用意に傷つけないようにしなければなりませんが、二度三度弾いてしまいます。木の複雑な形状により、どうしても横へ振られてしまうのです。昇降機がないので、また何度も掛け替えてポイントまで登り直し、ロープの状態を確認します。表皮の繊維も切れておらず大丈夫そうです。念のため、切り口を平滑に直しました。
さて、次は切った枝が隣の樫の木に引っかかってどうしてもとれません。それは伐倒の際に必要になると思って残しておいた木でした。横に渡した状態のその枝を足がかりに樫の方へ伝っていき、なんとか絡みを取りました。その日中には終わらず、アンカーと滑車をそのままに4日目に持ち越しです。
翌日、いよいよ4日連続ともなれば体の疲れも集中力も限界がきているのであまり欲張らず、作業を終えればアンカーを解除し、一歩一歩降ります。これで9日かかった下準備が終わりました。今シーズンの山仕事は終了です。まずもって倒しやすいようにはなったと思いますが、間違いがないよう一年寝かせます。
体力がある程度回復したので、2日続けて枝打ちを進めました。
胸高直径30~50センチになる5本を幅2メートルそこそのラインにまとめなければならない今回のケース。ケーブルに掛かる枝以外も落とすのは、伐り倒す時の制動を確実にするためです。二つの道に挟まれ藪の中にあった5本は外へ枝を大きく張り出し、重心が偏っています。ツルにかかる負荷を減らし制動力を最後まで確保すること。受け口正面に倒れるようにするその向きが合っているか、確信を持てるまで傾けても倒れ出すことのないようにするための大事な下拵えです。
二本目については、そのまま切り落としても道に落ちることはないだろうと登り始めました。しかし、間近に見れば下から見上げるのとは大違い。片手で持ちながらもう一方で切るなんてできそうにありません。仕切り直そうかとも思ったのですが、とりあえず登れるところまで登り、アンカーを仕掛けることに。枝を跨ぎ、高度を上げていきます。カラビナをオートロック式に替えて少しマシになりましたが、枝を跨ぐたびに解除するのはやはり緊張します。その前に足の爪はしっかり効いているか、カラビナの向きは合っているか、変な力は加わっていないか、胴綱のコネクターはちゃんとセットできているか。うっかりは許されないので集中力が頼みです。
20メートル近くまで登ってきました。これまでで一番高いかもしれません。降りるための余力を残しておかないと。途中、邪魔になる谷側の枝を切り落としたところが、隣の木の枝に引っかかってすんなり落ちてくれません。その枝がかりを取るのが、ちょっとやそっとではいかず、かなり体力を消耗しました。落とす枝落とす枝、どれもこれも引っかかってしまいます。これは流石にいかんということで、降りることに。
ラーメンライスの昼食をとってエネルギー充填。滑車とロープを携え再び登っていきます。でも、あれれ?ザックを背負ったままですよ?
クライミングツールを入れるザックを家との行き来で背負ったまま登っていました。いよいよ集中力に不安が出てきました。このところ、歳のせいもあると思うのですが、夜中に決まって目が覚めてしまい、十分に眠れないのです。ともあれ、アンカーを設置し、滑車を仕掛け、一旦一番下の枝まで降りてから切り上げ、無事二本目を終えました。来週は天気が悪くなるので樹上作業はしばらくお休みです。