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穂紫蘇の季節となりました

朝露の中、チョキチョキ収穫。鳥の鳴き声がします。カラスは遊んでいるのか、まだ熟さない柿を落とします。気の休まる暇のない夏が終わり、やっとこの季節になりました。もう台風来ませんように。私は秋が一番好きです。

工房に戻ったら早速仕込み。これまでは立ちっぱなしの作業でしたが、坐骨神経痛を患った今ではとても無理です。バランスボールに座り姿勢を正して検品。時には立ち上がってみますが、たまらず直ぐにまた座る。ストレッチをしつつ気長に続けます。接骨院で、

「川谷さんはまだ若いですからね。大丈夫、取り戻せますよ!」

と、言ってもらえたことが嬉しい。近頃は「もう歳ですからね、無理もないですよ」の方がほとんどなので。(例えば老眼とか)

どのように歳を重ねていきたいのか、改めて考えます。年齢や状況、もしくは制約によって、やれる事やれない事は出てきますが、諦めたくないことのために何を諦めるか、、、私はここに宣言します。毎日の晩酌を辞めます。

一日汗をかいた後のビールはたまらなく美味しいし、心身ともにほぐれるように思うけれど、その実はどうなのかなと感じていたここ最近。腰回りについたお肉がとれないようになってきたことも気になります。とにかく、いろんなことを整理してもっと身軽になりたい。

これまで幾度となく挑戦するも、失敗してきた試み。今回ばかりは宣言することで、有言実行のプレッシャーのもと、完遂したいと思います。整体に通う新たな出費を捻出するためには、何かを捨てなければならないのが現実ですし。

ところで今日は週末、一仕事終えて日暮まで間があったので近所のダム湖へ一服しに行ってきました。ホットコーヒーをタンブラーに入れ、途中、アイスクリームとロールパン、それにポテトチップスを仕入れて。お酒を断つとカフェインと甘いものが余計に欲しくなるのは気になるところです。

この奥には大川村、そして旧本川村が存在し、背景には石鎚の山々が連なります。

納品、そして整体へ、

長年お取り扱いいただいている、土佐和紙工芸村QRAUD さんへ。

この度、売り場が従来のホテルフロント付近から、新装された別棟店舗へ変わりました。

そして、整体へ。QURAUDさんから車で30分弱、学生時代に暮らしていた高知市朝倉に近い鏡川沿いにある、えぐち鍼灸整骨院 さん。今回で5回目の通院となります。

とても明るい雰囲気の整骨院(接骨院)さんで、かなり人気なようです。自分ではどうにも届かないところを解きほぐし整えてくれる感じがあり、施術のあとは力みが取れて、お風呂に浸かった感じになります。帰宅後は眠くて眠くて、これまで封じ込めてきた疲れがどっと押し寄せる感じ。

先日3日つづけて草刈りを頑張ったところ、腰が固まり、ピキッと来そうになりました。(そのピキッと来る瞬間、身体に何が起こっているのでしょう)流石に気が萎みます。暫く自重せねばと思いますが、とはいえ、やらないと。それでも当初の痛みや痺れはだいぶん緩和してきました。ちなみに精密検査については、MRIが怖いので受けてません。

最近出荷の生鮮

 高知ならではの鰹のたたき。我が家においては、薬味を存分に楽しむための料理です。玉ねぎ、ネギ、ニンニク、大葉、そして今回は丸ブシュカン(3年前に植えて初の収穫)。風呂釜から熾をとってきて、その時々で山椒や梅、茶の木の剪定した枝あったり、裏山から切り出しておいたとっておきのニッケイや台風で落ちてきた楠の枝、特になければ、杉や檜を細かく割ったものや刈草を焚べて燻しながら焼きます。草木それぞれのいい香りがして、大変でも山の暮らしと農業をやってきて良かったと思えるひとときです。

 

接骨院に整体へ

農家に腰痛はつきものと言います。中腰の姿勢や重量物の上げ下げで疲労が溜まれば当然痛くなりますが、私の場合、病名がつくほど悪化したことはありませんでした。それが密かな自慢でもあったのですが、今回の腰痛はいつもと違いました。臀部から太ももの裏、脹脛そして足の裏に至るまで痺れるようになり、一週間経っても治らず、攣るような痛みで工房の立ち仕事でさえ儘ならない有様、いよいよ只事ではないということで、はじめて接骨院へ行くことにしました。

坐骨神経痛ということで、週一回以上の集中的な施術を2ヶ月間、そして、病院での精密検査を勧められました。深刻な状態と認識した方がいいようで、思い返せば、毎年のように脇腹が攣ったり、車を長時間運転するとお尻がたまらなく痛くなったり、いろんな不具合はその予兆でした。なお、股関節や肩甲骨周りは柔軟性に乏しく、体幹もガチガチに固まっている模様。動かせるところまで上体を捻ってくださいと言われてやってはみるものの、僅かばかりで攣りそうになります。肩周りのチェックでは少しも動かず、これには先生も思わず苦笑い。これまで自分なりにメンテナンスしてきたつもりでしたが、甘かったことを思い知らされました。

今は種蒔きや植え付けの真っ只中、そして、生姜にも里芋にも刈草を被せてあげないといけないタイミングです。とはいえ、草履を突っ掛けるにも足に力が入らず、たびたび捻挫してしまいそうになるほどで、正座で足が痺れたというほどではないにしろ、麻痺して思うように動きません。臀部から脹脛にかけて断続的に絞られるような痛みが走ります。そうこうしているうちにどんどん草に呑まれていく畑。この冬作は一体どうなるのか。とにかく、無理をしてさらに痛めるということにならないよう、接骨院でもらったストレッチメニューを毎日続けます。そして、幸いにも自転車でローラーを回す動きは大した痛みもなくできたので、リハビリとして続けることにしました。

二週間ほど経ったでしょうか、ようやく痛みが柔らぎはじめ、仕事ができるくらいまでになりました。まずは草刈り、そして種蒔きです。

多くの農家が通ってきた道。四十にして惑わずとは言いますが、やると決めてもなかなか形は定まらないもので、こうした出来事を経ていよいよ定まっていくものなのかもしれません。接骨院の先生のポジティブな言葉に触れるたび、少なからず身体が改善されていくのを実感するうち、たとえ消えないとしても感度良好なアラームとして前向きに付き合っていけるのではないかと思えるようになりました。生活習慣を見直し、仕事量を見直し、リハビリを日課とし、今後も農業と山の暮らしを続けていけるよう、私も克服していきたいと思います。

畑には発芽を待つ人参や春菊、白菜、そして、植えたばかりの、サニーレタス、キャベツ、カリフラワー。

久しぶりに我が家の野良たち。チー坊は獣と格闘したのか顔を怪我してしょぼん。夜も昼も引きこもりモードです。とはいえ、根が丈夫なので数日腫れて膿んで、自然治癒。可愛いQ太郎はどこへ行ってしまったのか、全く姿を見せなくなりました。兄いの庇護を失ったチー坊、雄々しく自分で縄張りを守らないと。

台風6号

断続的に大雨と強風で荒れておりますが、10日現在無事です。(とうもろこしは敢えなく倒れてしまいましたが)

線状降水帯が土佐町に出ているようで、台風の強風域を外れていたはずなのに、かなり強いです。未明の2時ごろには防災無線で土砂災害の警戒が呼びかけられ、緊張しました。避難場所に指定されているところは川が大きく蛇行した内側にあり、安全とは思えないので行く気がしません。

我が家は地滑り危険区域にありますが、擁壁と排水システムが整備され、うまい具合に排水されていくのでかえって安心感があります。(ピーク時の水量は写真下の倍以上)

七月は川へ

例年、七月に入ると疲れのピークが来ます。しばらくペースを緩めて下旬までには復活、また草刈り三昧の日々が始まります。

蜂、また蜂

今年は蜂が多い気がします。柿の木の下を刈っていると目の前にスズメバチが。件のキイロスズメバチではない、とすればこの木は危ない?見上げるとそこに巣がありました。修行時代に一度刺されたことのある蜂です。

車でかなり登った山の上にある栗林の下草刈りをひとり雨の日にしていたところ、いきなり唇を刺されたのでした。咄嗟に患部へ手をやったところ、蜂を押さえつける形になり、構わずそのまま潰してとにかく動けるうちに下山。初めてのことに心臓はドクドクでした。

すでに産み育てていたところ、刺されなかったのが不思議なくらいです。見ないと思っていたアシナガバチも工房の軒下にしっかりいました。

 

蜂の巣

干しているニンニクのすぐ横に巣を作る今年のキイロスズメバチ。一度取り除いて2日3日でまたこのサイズの巣ができてました。卵を産む前に取るの繰り返しです。一方で、足長蜂はほとんど見ません。

そして1日後にはもう半分近くまで。

再度、取り払った直後が下の写真ですが、黒く見えるのは蜂の塊。

瓶ヶ森へ

集落では田植えの一区切りがつく6月中旬、道作り(草刈り、側溝や谷に溜まった土砂・芥とりなど)が先日終わり、畑仕事もあと少しでひと段落つきそうです。山行は秋の三嶺以来。

吉野川の源流と言われている瓶ヶ森は、我が家から80キロ少し、車で2時間ほどひたすら高度を上げていきます。林道に入ると、落石や路肩が落ちかけている箇所が至る所にあり、気軽なドライブとはいきませんが、景色は此処ならでは、毎度来て良かったと思えるところです。

 

瀑布

たっぷり雨が降った後は空気が澄み渡り、深呼吸したくなります。コーヒーとお菓子をリュックに詰めて山道をガタコト小一時間。豊かな水によって湧き出ずる力、この上なく新鮮な風が全身を包んでくれるのが何とも心地いい。