agriculture」カテゴリーアーカイブ

畑のようす〜4月上旬〜

今シーズンはゆっくりスタート。種を注文してから届くまで20日かかったこともあり、例年よりも遅蒔きです。

久しぶりに我が家のノラ2匹について。

ひょっとしたら、チー坊の方がQ太郎よりも狩がうまいのかもしれません。かなりの頻度でウサギを仕留めてきます。ある日、いつもの腹減った〜というような情けない声で帰ってきたQ太郎。飯ぃ〜とそのまま土間に直行すると思いきや、家の手前で何やら興奮して食らいついています。自分が獲ってきたならあんな情けない声は出さなかったはず。おかしいぞ。チー坊は?と見れば、口元を真っ赤に染めてさも満足そうにうとうと余裕。やはり、それはチー坊の獲物。構んの?嫁が抱えてその貪りつくQ太郎の近くに遣っても、全然お構いなし。王者の風格さえ漂わせています。二匹独特の協調関係。

そんなでも可愛いQ太郎。食べる事が大好きな心優しい奴なのです。ただ、それが祟ってときどき悪いのに当たってもどしたりして。大事なければいいんですけど。

 

20年ぶりの再会

学生時代のインターンシップでお世話になった農業法人グリンリーフ株式会社の先輩が当時3歳だった社長の息子さんやスタッフの方々を連れて会いにきてくれました。今後ミールキットという1次加工済みの野菜からお肉そして味付けに至るまでセットになった商品を拡充していくそうです。インターンシップでは畑仕事に限らず、グループ会社野菜くらぶの独立支援プログラムを通じて新規就農するケースに群馬から遠路、青森まで同行させてもらい、漬物加工も体験させてもらいました。高品質であるということ、安定供給のシステム、市場のニーズに応えるということ。大規模であり、自分とはあまりにもかけ離れていたからこそ、それが今後の主流であると考えた時、自分はどうするか具体的にイメージする上で常に基準となってきました。中途半端なことでは意図せず同じ土俵に上がってしまうことになります。

とにかく当時の自分はしっちゃかめっちゃかでした。全て農業のためとはいえ、体力づくりで始めたトライアスロンのレースと合宿への参加、県が用意してくれた農業を学ぶ通信講座と実地研修、そして農業法人へのインターンシップ、そして卒論を最後の一年に詰め込んでいました。一方で、家に届く就職説明会やリクルートの情報紙は全て破棄。捨てても捨てても送られてくるそれをまた捨てるという行為は、自分の気づいていないチャンスを捨てるようで、またレールから逸れる覚悟を執拗に迫られるようで、結構しんどいものでした。

自分はなぜ農業だったのか、どんな暮らしに憧れてきたのか、まだ何も実現していないそれは自分の中でさえ明確でなかったし、言葉にならずもどかしい思いでした。20年ぶりの再会を果たし、今の自分を暮らしや畑を見てもらうことではじめて伝わると思いました。

数年前、といっても、もう8年ほど前になりますが、高知県へ公演にきた社長さんがわざわざ探して連絡してくれました。独立してまだ数年、試行錯誤の只中でその時もしっちゃかめっちゃかだったのですが、、、。それでも、時代の本流を行く人が、逸れに逸れて細々やっている自分の農業に共感を示してくれたことがとてもありがたく、自分もそうありたいと思いました。こうしてご縁が続くことに感謝しています。

 

 

 

種生姜の保存

生姜は寒さに弱く保存が難しいため、種生姜は毎年地元の農家さんから購入しています。その方は地中に穴蔵を構えているらしいのですが、見せてほしいとは言えません。かつてより詳しく訊こうとしたところ笑ってはぐらかされ、はっとさせられたものです。なので今も自分なりに方法を模索しています。

生姜の畑へはこの細い道をバックで下ります。先は行き止まり、回すことができないので、降ろしてバックで上るかのどちらかです。道は暗く草を積んでいてサイドミラーでは見えづらいので、ドアを開けて確認しながらそろそろ行きます。コンクリ舗装されているのが救い。

ですが、狭くカーブもしているので難しい。路肩が落ちているので外れてしまうと大ごとです。

霜が降りる前にできるだけ早く片をつけたいところ。2車分運びました。

畑のようす〜10月下旬〜

例年は彼岸の開けるまでに済ませていたニンニクの植え付けが遅れて10月上旬になりました。これから玉ねぎの植え付け、冬野菜の間引きや草取りなどの手入れです。一気に寒くなってきて、サニーレタスが色づきました。

畑のようす〜9月下旬〜

台風14号の被害はそれなりにありましたが、とにかく生姜が無事だったのでホッとしてます。まずは畑を一通り刈ってから、倒れた果菜類を立て直しました。ネギはまだ直せてません。人参と春菊は発芽の揃いが悪いので播き足そうと思います。カブや白菜は小さな虫に結構食われているのが心配です。これから遅れている大根や葉物の種蒔き、玉葱の苗立て。草を2車運んで裁断したらニンニクの植え付けです。11月まではまだまだ気が抜けません。

彼岸花が咲き、金木犀の香りがし始めました。

本日出荷の生鮮。ゴーヤがまだ小さいですが少し。ナスは好調。

畑のようす〜9月上旬〜

この夏はいよいよ雨が続きます。これから一週間また曇りと雨の予報です。人参の種蒔きは済んだので、これからカブや大根、葉物になります。生鮮出荷用のサラダ菜やサニーレタスは安定期に入りました。

他より早く蒔いた金時人参も、ここまでくればちょっと安心。細かな草取りと間引き土寄せに入ります。

今年のナスは兎にやられず、元気です。獣対策は周りを藪にしないこと。それさえやれば大丈夫なんてことではありませんが、最低限のことではあります。雨が続いたので剪定をほとんどしていませんが、限られた晴れ間に十分実はついてくれています。お天気に楽観できないので、ピクルスの仕込みを優先しています。

鷹の爪。ナスのレリッシュになくてはならないアクセント。

里芋はとにかく草をたっぷり敷くこと。なので、また1車分刈ってこないと。

生姜とオクラの畑。その下の段がかぼちゃ畑。終盤ちょっと藪になりかけていたら案の定、かじられたものを発見。うさぎの糞があちこちに。終いをつけて刈り払いました。とにかくこまめに草を刈ることが大事。

これから2ヶ月でどれだけ太ってくれるか。ちらほら欠株というか、芽が出ても茶色くなって消えるを繰り返す株があるのが心配です。

白ネギ。3月中旬の種まきから収穫まで10ヶ月以上かかる作物。ここ数年、苗立ての時点で草に呑まれたり植えても獣に荒らされたり、途中で気持ちが折れて収穫に至りませんでしたが、今年こそはとというわけで、目の行き届きやすい家の裏で作ることにしました。しかし、ここ、地目は畑なのに土がほとんどない。昔はここでコウゾを蒸していたそうな。つまり土場のような位置付けだったのかしら。私も当初はここで薪を割っていたもので。これからは毎年草を入れて土を作るのです。

さて、最近登場していなかった我が家の野良2匹。Q太郎は夜な夜な精力的に遠征している様ですが、チー坊はからっきしの軟派。熱心なのは毛繕いぐらい。身体が物語っていて、筋肉質でしっかりがっちり生傷の絶えないQ太郎に対してチー坊はふにゃふにゃ。で、毛艶、手触りは一級品。

トカゲを追い回しているときは真剣。それよりウサギを獲ってきてくれんかな〜

畑のようす〜台風9号跡〜

なかなかきつい嵐になった台風9号。夜中2時ごろがピークになりました。とても寝ていられず、ヘッチンをつけて畑の様子を見に行きました。果菜類がどんな感じで煽られているか、場合によってはくくりつけている紐を切った方がマシかもしれません。確認した時点ではなんとか持っている様子。苗床は雨除けのトンネルが剥がれていたものの内側に張っているネットのおかげでなんとか大丈夫そう。

辺りは吹き荒れているけれど、とても落ち着いた気持ちになる。見に行かずソワソワするよりも遥かにいい。

コーヒーを淹れて一息つきました。大雨で濁った水もある程度フィルターで濾されるので、こういう時はお茶ではなくコーヒーにかぎるわけです。

さて、翌朝。

キュウリは葉がかなり痛んだのでしばらく回復を待つことになりそうです。ただ、土にはそれなりに雨が染み込んだ様子。

ピーマン、万願寺とうがらし、ししとうの畑。思ったよりダメージは少なく済みました。

3月の中旬に種を蒔いてから約5ヶ月。まだまだ小さい。

ナス

生姜

モロヘイヤ

空芯菜

葉ネギ。こちらも回復にはしばらくかかりそうです。

台風の前に

昨年は台風対策が間に合わずダメージを受けた生姜。今年はしっかり草を敷いて根本が折れないようにします。熱中症になりそうなくらい暑いけれど、夜半から9号が接近するので、水を被りながら真昼間に頑張りました。下の方から旧小学校のプールで遊ぶ子供の声が。朦朧とします。

あとは果菜類の支柱。日暮れまでになんとか間に合わせました。