今年も穂紫蘇を収穫する季節になりました。早朝、霧がかる中、チョキチョキ収穫するのはとても心地いいものです。少し肌寒い気温も、時折吹く風も、夏の終わりを感じさせてくれます。あとはにんにくと玉ねぎの植え付け、人参やカブに大根、白ネギの手入れもありますし、ピクルスの仕込もまだ半分以上残ってはいますが、とにかく今シーズン、作付けの第一段階に終わりが見えてきたことにほっとしつつ鋏を動かすこのひと時が気に入っています。
月別アーカイブ: 2015年9月
畑のようす〜9月中旬
畑のようす~8月中下旬
8月14日、ショウガ畑
一か月間、ほとんど雨が降っていません。強烈な日差しと乾燥した空気。ショウガにとってはこんな時、ある程度茂った中にいた方がいいようです。草の生育もゆっくり。
この畑は常に水が染み出し、乾燥続きでもある程度湿っている土地なのでショウガに向いています。ただ、水はけのよさも大事なので畝は高くしています。なので、日照りが続くと畝(ベッド)は乾いてしまいます。畝が乾くと、有機物の分解が進まず、土も固くなります。敷き草も馴染みにくい状態です。できることなら水遣りをしてあげたいのですが、今は植えつけたばかりの果菜類や、収穫中のキュウリの品質を落とさないための水遣りを優先。
とはいえ、埋れそうなので、そろそろ刈り時。1日かけて草取りをしました。
(日が暮れて写真を撮れず)
8月23日
キュウリの収穫を切り上げて、人参を播く準備に入ります。
今年のキュウリは、はじめ雨続きの日照不足で伸び悩み、中盤からは一転、晴れ続きの水不足と大変でしたが、ベースの土づくりで草をたっぷり入れて、ふっくら高畝になっていたのがよかったと思います、結果的に収量は十分、しっかり瓶詰できました。
この畑はすぐ上が山なので獣の来る可能性が最も高く、芋や果菜類はまず無理。キュウリも植えた直後は数株引き抜かれて転がっていたり、実が付きはじめの頃は生るところが低いのでかじられたり(多分、うさぎ)、ひやひしましたが、さすがキュウリは勢いづきさえすれば大丈夫、大したものです。
さて、季節はもう秋に向かっています。中山間地のここでは、人参の蒔き時は8月いっぱいまで。(トンネル被覆をしない場合)9月に入ってしまうとなかなか太りません。
いく農園では年明けから収穫できればいいので、できるだけ遅くに蒔くようにしています。
8月25日~26日、台風15号
予想以上に風が強く、ナスやピーマンなど、果菜類は枝が折れたり、実に傷が入ったり、葉がぼろぼろになったり、かなりダメージをうけました。オクラはそれなりに倒れましたが、翌日に起こして、土を寄せてリカバー。オクラは強い。ショウガは数株折れましたが想定内で済みました。
8月27日種蒔き開始。
条間は20センチ、4条に蒔きます。不耕起栽培で輪作するので、畝は汎用性が大事。畝幅150センチに統一しています。(ベッドの上面は幅約90センチ)
草刈り機で地際を刈った後、紐をはり、ライン上幅10センチほどをさらに鎌で丁寧に草を取り、土を振ります。そうしてから種を蒔きます。人参は発芽に光がいるので覆土はしません。トラクターで耕耘し、畝立てをして播種機で蒔くやり方とは、比べ物にならないくらい時間がかかり、蒔ける量もわずかになってしまいます。このような「筋蒔き」については確かに不耕起は弱いかもしれないな~と思ったりもしますが、その後の手入れのしやすさや人参の生育を見ると、これでいいと思っています。