terzo tempo さんへ納品してきました

店頭には残り2瓶となっていてびっくり。ご愛顧くださり、誠にありがとうございます。本日納品して参りました。

深煎りコーヒーと共にいただいてきました『ラムチョコサンデー』

ラムレーズンと濃厚なチョコ、そして香ばしいグラノーラ仕立てのナッツ。カカオの香り引き立ち食感も楽しく、とても美味しかったです。

山仕事備忘録〜三叉路脇の支障木その3〜

枝打ちは残り3本。吊るためのロープを先の方に括れるよう、竹で引っ掛け棒を拵えました。ケーブルや道に被っている枝についてはこれで安全に作業を進めることができます。

括りを解くには片手で持ち支えて緩めなければいけませんが、重すぎてできない場合は、鶴瓶の要領で手繰って地上まで降ろして自分も降りる。もしくは、吊った状態で自分が少し降り、持てるくらいに切って然るべきところに落とします。2本を2日かけて片付け、続けて3日目いよいよ最後。これが最も大変でした。

高いところ好きなのね?なんて聞かれることもありますが、そういうことではありません。かつてはよほど特殊だったのが、今や暮らしの至る所に、それが出来なければ手を付けられない木が残され、今後、その必要性は増すばかり。いっときの流行りや興味本位でやることとは思えないですね。ただ、不可抗力や不可測に対する怖さとは違い、自分次第で完全ではないけれど安全を確保できることはひとつ、登ろうと思えるポイントです。一年のうち、掛り切りになれるのはほんのひと月くらい。経験を重ね、今は無理なケースでもいずれできるよう備えたいと思っています。

この木は何度も掛け替える必要がありました。要所ではロープでもう一つ別に確保。木の股が何段にもわたって複雑で狭く、コネクターが引っかかったり、綱を渡すその先が見えず届かずだったり。引っ掛け棒がなかったらこの木を登ることはできませんでした。3メートルある胴綱が長さぎりぎりの場面もありました。目標地点にアンカーと滑車を取り付けたら、一旦降りて仕切り直します。

さて、休憩を挟んで下から枝を打っていきます。ケーブルにかかった枝を無事に片付け、幹を周って次というとき、張り詰めた弦を弾くような感触がメインロープから伝わってきました。見上げればアンカーを取り付ける際に切った枝元の出っ張りが干渉して、ロープを弾いたようです。ロープは芯とそれを守る表皮で作られているため、芯が残る限りは大丈夫なはずですが、不安がもたげます。不用意に傷つけないようにしなければなりませんが、二度三度弾いてしまいます。木の複雑な形状により、どうしても横へ振られてしまうのです。昇降機がないので、また何度も掛け替えてポイントまで登り直し、ロープの状態を確認します。表皮の繊維も切れておらず大丈夫そうです。念のため、切り口を平滑に直しました。

さて、次は切った枝が隣の樫の木に引っかかってどうしてもとれません。それは伐倒の際に必要になると思って残しておいた木でした。横に渡した状態のその枝を足がかりに樫の方へ伝っていき、なんとか絡みを取りました。その日中には終わらず、アンカーと滑車をそのままに4日目に持ち越しです。

翌日、いよいよ4日連続ともなれば体の疲れも集中力も限界がきているのであまり欲張らず、作業を終えればアンカーを解除し、一歩一歩降ります。これで9日かかった下準備が終わりました。今シーズンの山仕事は終了です。まずもって倒しやすいようにはなったと思いますが、間違いがないよう一年寝かせます。

ここも空が見えるようになってきました。

人参のピクルス仕上がりました

ここ数年獣害や水不足等で苦戦している人参。いく農園にとってはなかなかハードルの高いものですが、「黒田五寸」の美味しさは格別です。贅沢に面取りしてありますが、取り除いたものもハネものも全てピクルス液に仕込んでますので、一口の中にそれ以上の人参が詰まっています。土作りから手間暇かけるピクルス屋ならではの一瓶をぜひお楽しみ下さい。

山仕事備忘録〜三叉路脇の支障木その2〜

体力がある程度回復したので、2日続けて枝打ちを進めました。

胸高直径30~50センチになる5本を幅2メートルそこそのラインにまとめなければならない今回のケース。ケーブルに掛かる枝以外も落とすのは、伐り倒す時の制動を確実にするためです。二つの道に挟まれ藪の中にあった5本は外へ枝を大きく張り出し、重心が偏っています。ツルにかかる負荷を減らし制動力を最後まで確保すること。受け口正面に倒れるようにするその向きが合っているか、確信を持てるまで傾けても倒れ出すことのないようにするための大事な下拵えです。

二本目については、そのまま切り落としても道に落ちることはないだろうと登り始めました。しかし、間近に見れば下から見上げるのとは大違い。片手で持ちながらもう一方で切るなんてできそうにありません。仕切り直そうかとも思ったのですが、とりあえず登れるところまで登り、アンカーを仕掛けることに。枝を跨ぎ、高度を上げていきます。カラビナをオートロック式に替えて少しマシになりましたが、枝を跨ぐたびに解除するのはやはり緊張します。その前に足の爪はしっかり効いているか、カラビナの向きは合っているか、変な力は加わっていないか、胴綱のコネクターはちゃんとセットできているか。うっかりは許されないので集中力が頼みです。

20メートル近くまで登ってきました。これまでで一番高いかもしれません。降りるための余力を残しておかないと。途中、邪魔になる谷側の枝を切り落としたところが、隣の木の枝に引っかかってすんなり落ちてくれません。その枝がかりを取るのが、ちょっとやそっとではいかず、かなり体力を消耗しました。落とす枝落とす枝、どれもこれも引っかかってしまいます。これは流石にいかんということで、降りることに。

ラーメンライスの昼食をとってエネルギー充填。改めて滑車とロープを携え再び登っていきます。でも、あれれ?ザックを背負ったままですよ?

よほど目の前のことでいっぱいだったのか、クライミングツールを入れるザックを家との行き来で背負ったまま登っていました。いくら中身は空で忘れてしまうほど背負い心地がいいからとはいえ、いよいよ集中力に不安が出てきました。このところ、歳のせいもあると思うのですが、夜中に決まって目が覚めてしまい、十分に眠れないのです。ともあれ、アンカーを設置し、滑車を仕掛け、一旦一番下の枝まで降りてから切り上げ、無事二本目を終えました。来週は天気が悪くなるので樹上作業はしばらくお休みです。

本日出荷の生鮮

もうじき立春ですが、まだまだ寒さ厳しい日が続きます。

出荷の朝は雪。前日に収穫しておいてよかったです。

白ネギ畑

新作「落花生の味噌漬け」できました!

新鮮な茹でピーの美味しさをそのまま味噌に漬け込みました。パン・ド・カンパーニュに合うよう、赤ワインを加えるのがIKUピク流。もちろんお酒にも合います。

私たち夫婦が毎年楽しみにしている山登り。その山行食としてはやはり味噌がエネルギー補給としても食事にも優れていると実感してきました。そして、もう一つ欠かせないアイテムがナッツ類。落花生をここ数年安定して収穫できるようになってきたので、いよいよピクルスに。

久しぶりの新作となりましたが、作っている本人も嫁も味見をして、つい「うまっ!」と、興奮してしまった意欲作です。どこかカカオのような香りもします。ぜひお試し下さい。

温海かぶのピクルス

久しぶりにいいものが収穫できましたので、数年ぶりに仕込みました。一枚一枚折り重ね、一年の感謝に思いを込めました。

穏やかな春から作付けが始まる夏野菜とは違い、冬野菜の作付けは夏真っ只中。猛暑、水不足、台風、獣害、草刈りなど作付け以外の仕事との兼ね合い等いろいろな状況が噛み合わないと仕込みに至ることはできず、ラインナップ全てをお届けできることの方が少ないですが、藪を切り開き畑の環境は整ってきたのであとは、灌水設備を整えたり、獣除けの柵を拵えたり。できるだけ安定して収穫できるようにこれからも頑張ります。

山仕事備忘録〜三叉路脇の支障木その1〜

伐る予定の支障木は全部で五本。それぞれに難しい木なので数年かけてやります。まずは侵食していた竹や灌木、バラなどを1日がかりで片付けました。

二日目、いよいよケーブル脇の一本から枝を打ちします。一本打ってみて仕切り直し。もう少し高いところへ滑車を掛け直します。蔦が邪魔をして滑るので剥がしながら登ることに。昨年に元を切って枯らしておいたので少しは剥がしやすかったかもしれません。

枝を跨ぐために命綱と胴綱を掛け替えます。一旦解除する作業にまだまだ不安が残りました。命綱をカラビナで木に括るのは今回が初めてで、ロックし忘れていないか何度も確認してしまいます。そういった余計な不安を減らしていかないと注意力が散漫になり危ない気がします。オートロック式に替えた方がいいかも。

三日目

 ケーブルに全く接触させないためには、もっと上に滑車を仕掛けて枝先を持ち上げつつ切るなり、ロープをもっと先に掛けて枝先が垂れないようにしなければいけませんが、今はこれが精一杯。多少触れるくらいは問題ないでしょう。

上に行けば行くほど作業はシビアになります。命綱はある一定のテンションが掛かっていないといざという時に効かないかもしれないのですが、十分にたるみを取れないことが儘あります。道具の特性を考えれば、はじめに出来るだけ上に登って信頼できるアンカーポイントを確保し、テンションをかけた状態で切り下げていく方が確実かもしれません。

独学なので少しずつ経験を積みながらです。怖さはあるけれど、身をもって知れるのが面白い。三日間ぶっ通しで頑張ったのでしばらく休みます。最終日は19時前に就寝。充実した毎日です。

近所にこんな自然が残っているということ。失いたくないですね。