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畑のようす〜3月下旬〜

春になり、畑仕事が始まりました。苗立てと、畑には大根を蒔いたり、じゃがいもを植えたり。

この畑は昨年から手入れを始めました。地目は畑だったのですが、ショベルが入らないほど石ばかりで耕土はあるのか?という状態でした。昨年は畝間を掘り上げ、今年は畝の中を。持ち上げるのも一苦労するような石までかなり出てきました。5日ほどかかり全て駐車場へ。

この2匹は今年も居るようです。

キュウリのピクルスはじまりました

きゅうりの収穫と仕込みが始まりました。

キュウリの旨味がたっぷり詰まったピクルスです。

雨がやめばまた草刈りに。年間30車分。裁断するのが大変です。これが当たり前になるように。

チー坊は日に日にやんちゃになってきました。こんな格好でよく寝ています。Q太郎は精力的に縄張りを広げに出かけているようです。

先日は寝ている深夜、何かが崩れる物凄い音が聞こえてきて、土砂崩れでついに我が家も、、、音が止むまで全く動けずただ身を固くするだけだったのですが、どうやら隣の空き家が長引く雨で崩れ落ちた音だったようです。とにかく住む家と農地と家族さえ無事ならなんとか続けられると思っています。

収穫はじまりました

種蒔から2ヶ月経ちました。小蕪の間引き菜、山東菜、レタスミックスです。追って大根の間引き菜もはじまります。

緊急事態の今、我が家では仕事の整理をしています。出荷部屋の模様替え、倉庫の整理、工房も畑もより丁寧に落ち着いて仕事ができるように整えなおそうとしています。新しい展開を模索しなければとは思っていません。これまでやりたくてもやれていなかったことをしています。

私が大事にしている言葉は

「人間の徳は その異常な努力によってではなく その日常的な行為によって測定されるべきものである」(パスカル)です。

最後に引いたおみくじに書かれていたのですが、それがどの言葉よりも常に自分に言い聞かせたい言葉だったので座右の銘にしました。若さに任せた力業や人並外れた技量を誇るのではなく、当たり前の積み重ねがいかに大切でそれを続けられるようにすることがいかに大変か。大きな出来事によって気付かされ、人生を転換させることもあると思いますが、自分の進むべき道は平時にこそ見出されるべきではないかと思います。

Q太郎が友達(弟?)を連れてくるようになりました。まだまだちっちゃくて、軽やかに飛び跳ねます。警戒心が抜けず微妙な距離を保っていますが、それくらいが丁度いいのかも。ちぃ坊と呼んでます。

畑のようす〜5月上旬〜

毎年のことですが、春の種まきと植え付けのシーズンはなかなか雨が降らないので、毎日水遣りです。レタス類やキャベツ、大根、カブ。そして植えたばかりのズッキーニ、育苗中の苗たち。いく農園は灌水設備が整っていないので、ジョロを使ってのプロっぽくないやり方です。家の敷地内に湧き水を貯めるところがあるのでそこで汲んでは畑へ行ったり来たり。

離れた畑へは20リットルのポリタンクを6つ、軽トラに積んでいきます。普通ならポンプと動噴、300リットルのタンクを用意するところですが、やはりそれらを一から揃えるのは大変なことなので、本当に必要かわかってからです。農業機械も設備も、かかる経費の水準が上がれば上がるほど、上手く回らなくなったときが大変です。とはいえ、20リットルのタンクを両手で運ぶので40キロ、毎日となればきつい仕事になります。苗を植えれば少なくとも十日は活着するまで気が抜けません。昨日は2日続いて雨が降り、久しぶりに解放されました。

ピクルスの仕込みは蕗そしてにんにくの芽。それがひと段落すれば、オクラと落花生、インゲン、枝豆、ゴーヤを蒔いて胡瓜の植え付け準備へと畑仕事は加速していきます。

椎茸の駒打ちをしました

地域の方から浅木を伐ったから薪にしないかと声をかけて頂きました。今は種蒔シーズン真っ盛りなので断るべきかとも思ったのですが、一日一車分ずつ、ごとごと採りに行かせてもらうことにしました。実際、我が家で伐れる分は残すところ10年分もないので、不安に思っていたところでした。

現場は車で10分ほどの山。道の上斜面だったので助かりました。人の山なのでどこまで片付けておくべきか難しいところです。50センチほどに玉切りして持ち帰り、できるだけ雨のかからない置き場を確保します。木によって乾いてからでは極端に割りにくくなるので、できるだけ割ってから。とても甘い香りのする木、ちょっと臭いもの、いろいろです。中にくぬぎがあり、時期的には遅めですが椎茸の駒打ちをすることにしました。800コマ打ってまだありましたが、きりがないので終いにしました。

これまで3往復しましたが、もう3回分くらいありそうです。感謝!しかし、畑仕事の時間が。

畑のようす〜11月上旬〜

冬の作付けが一段落しました。

今年もたいへんな夏で、誰が言い出したのか「この数年で作物が育たなくなった」という言葉が何度もよぎりました。実際に作物の生育適温からすると高すぎる気温、降らなければ全く降らず降れば降り過ぎる雨。夏作の出来が思わしくないと、同時期に始まる冬作の準備に期待よりも不安が勝ってしまいます。何とか気持ちを切り替えて種を蒔きました。根気勝負です。

人参は一通り間引きを終え、寒さに備えて土寄せをしました。ここまで来れば、それなりの収穫を期待できるのではという感じです。

葉物の種まきは8月中旬からそれぞれの適期を探りながらやっています。

生姜と里芋は豊作です。里芋は背丈を超える程になり、赤目芋の親は1500グラムを超えるものもあり、白目芋の子もまるでオゴロモチ(もぐら)のように丸々肥えてくれました。

畑のようす〜7月中旬〜

もう、一ヶ月ほど雨が続いています。ズッキーニやキュウリは実が着きにくくなり、少量ずつの瓶詰めとなっています。(ズッキーニは生育期間が終わりに近づき去年に続いて苦戦していますが、キュウリはまだこれからなので比較的大丈夫と思われます。)オクラや生姜、里芋など、雨に強いものたちは順調ですし、ナスやシシトウなどの果菜類は植え付け後の在り着きがよく、助かってはいます。

そして、この時期に大事なのが草刈り運搬です。5月の中頃からはじめて15車分運びました。順次、裁断して畑に敷いていきます。あと6車ほどで一通り敷き終えることになります。日照りが来る前に終わらせたい所ですが、体力的にも他の仕事との兼ね合いからしても間に合うかどうか、少なくてもあと2週間はかかりそうです。

 

数日前のある日を境に、我が家に居候していた野良ねこのビー助が、ぱったり姿を見せなくなりました。それと前後して家周りの畑の至る所で荒らされた後が増えたように感じられ、先日は白昼堂々、ハクビシンが庭を素通りしていきました。あれもこれも、てっきりビー助の仕業と思っていたのが申し訳なくなりました。どこぞで逞しくやってくれていたらと思います。

 

畑のようす〜四月下旬〜

生姜、里芋の植え付けがおわり、雨をみてキャベツやサニーレタス、ズッキーニなどの苗の定植を進めています。また、乾燥続きのこの時期、雨が降ると一気に草も伸びて気付けば作物を呑み込んでしまうので、草取りのタイミングも重なります。

ズッキーニとキュウリの予定地。ここは3月に入って猪に荒らされ、手前半分が畝の跡形もないひどい有様となってしまいました。ほとぼりが冷めるまで待ち、畝を立て直しました。山に近く獣が多いこの畑は、苗を植えれば抜かれ、ネットを掛けても穴をあけられ、白ネギは植えたばかりを踏まれ収量は半減しました。散々なことが続きますが土質はよく、周りの木々は立派で落ち葉も手に入り、とても居心地がいいので気に入っています。

一昨日は草を刈っているとウサギの子供が飛び出してきました。どうしたものか、見逃すわけにも行かず、とにかく追いかけて捕まえました。おそるおそる摑んでみても噛もうとはしません。温かくふわふわと可愛いいのです。家には野良ですがビー助と呼ぶ猫がおり、鼠やモグラに限らず、時にウサギや鳥までも捕まえてくる野生児なので、それに遭わせるわけにもいかず、車に乗せて遠くに離しました。

昨日はズッキーニの植え付けが遅くまでかかり、ヘッドライトを付けての作業になりました。ふとライトに反射する目線に気づき、近づいてみると丸々と肥えたたぬき。近づいても逃げません。声を上げて追い立てようとするものの、もうぶつかる程に間合いが詰まっても逃げてくれず、かえってこちらが冷や汗をかきました。

ことあるごとにおろおろ、どうしていいかわからない。人は弱くなったものです。

家のこと〜その4〜雑誌掲載のお知らせ

農業共済新聞(2019,3,20)に寄稿させて頂きました。

今回は、新規就農から10年という節目から「新規就農者と地域の関わり方」「就農者の計画の立て方」「今必要な就農者支援」などのテーマを頂きました。

これまでIKU FARM journal に連載してきた「家のこと」のまとめとなります。「不動産相続における名義変更の義務を法的に定めること」は現実的には難しいことだと思います。しかし、何が新規就農を難しくさせているのかといえば、むしろ本人の努力ではどうにもならない事のように思うので敢えて書きました。

解決したわけではありませんが、これでようやく気持ちに区切りが付けます。