土地を集約し、隔年栽培から通年栽培へ。この畑ではキャベツの後作を人参。大根やレタスの後作にはニンニクを植えることにしました。
種を播くにあたり、敷き草が嵩張るので鍬を使って馴染ませることにしました。
ここで改めて不耕起栽培について触れてみたいと思います。
不耕起栽培は耕さないと書くので誤解を招きやすいのですが、全く耕さないというような、これまでの常識を覆す大それたものではありません。いずれにしても畑仕事には播き床や植え床を整えたり、収穫で掘り起こしたり、耕していることになるのでは?という仕事は往々にしてあります。ただ、耕す上では勘所や過ぎたるは及ばざるがごとしといった注意すべきことがあるので、逆に、耕さないことによる効果を考えると、必ずしも耕す必要はないというのが不耕起栽培です。
とはいうものの、何処までを必要とするのか見極めが難しく、つい不耕起という言葉にも縛られてしまいます。これまで耕すことを避けてきたため、出番のなかった又鍬。あくまで、畝は壊さないように、表層5センチから10センチを耕すにとどめるよう気をつけて刈草を土に馴染ませます。温故知新ではないですが、固定観念からはなれて鍬を振るえたとき、コツコツ聞こえる鍬の音が心地よく、とても清々しい気持ちなりました。