積んでおいた刈り草の中からカブトムシのサナギがたくさん。図鑑でしか見たことなかったけど、本来はこれくらい身近なものなのだろう。
にんにく収穫しました
畑のようす〜5月上旬〜
ふたたび矢筈山へ
前回いろんな思いを抱えて登った矢筈山。
またこうして来られたこと。かけがえのない時間。
適度な運動と良質な睡眠が健康の秘訣ならば、そのために時間を惜しむことがあろうか、いやない。
年齢を重ね、身体と相談しながら仕事を進める日々。以前なら一気にできたことができない。もどかしくもあるが、落ち着くべきところに落ち着いた感があって、悪い気はしない。「ごとごと、休みもってやりよ。」とお年寄りからはよく言われたものだけれど、ただ、そう言われるままに、下手な怠け癖をつけなくてよかったとは思う。
前触れもなく攣りそうになる脇腹、足の裏。自分なりに気を遣っていても疲労が溜まれば痛みだす腰と膝。身体が正直に反応することは悪いことではない。幸運なことにヘルニアだったり膝に水が溜まったりというところまでは行っていない。
10時に登り始めて17時すぎ、無事に下山できました。かつてうどんを啜った茶屋がここにありました。残った基礎がなんとも小さくて、狭くて、たしか座敷まであったはずだけれど、、、なんだか狐につまされた気分。何年前の話と聞かれれば、15年ほど前?
鬼の棲む山と云われた稲叢山へ
作付けに追われる中そろそろ息抜きもしないと、というわけで春の息吹を感じる山へ。平家の落人伝説が残る稲叢山。かつては人を寄せ付けない深山だったところが、ダムの建設によって身近に。学生時分に自転車できたことも昨日のようです。が、それももう20年前のこと。
住んでいた高知市朝倉から鏡村を越えて瀬戸の集落へ。帰りはどの道を通ったのか忘れてしまったほど、何気ない日常のことであまり遠いとも思ってなかったのが今では信じられない。昨日、地図を広げたとき、老眼のはじまったことを知る。こないだ知らない男の子に満面の笑みでおじちゃんと呼び掛けられたけれど、もはや否定する余地のない程に自分はおじちゃんになったのである。
思わず深呼吸したくなるような水辺。
どこまでも続く山々の連なり。個人がそこで暮らそうと思えば今も依然として深く険しい。
無事に下山できました。
畑のようす〜4月中旬〜
草刈り、運搬、そして細断、、、刈敷はじまりました
畑のようす〜3月下旬〜
人参のピクルスできました
今年は無事に仕込むことができました。
うさぎの来る心配がない畑は限られていて、いく農園にとって人参はなかなかハードルの高い作物です。年々、勢力範囲を広げられており、昨年は思いがけずナスが茎から葉っぱまで全部食べられてしまいました。株元から脇芽が生えて持ち直してもまた食べられるの繰り返し。50株が全滅しました。
この冬に改めて周りの藪を整え直しました。伐採から5年以上経って気付けばまた鬱蒼として澱み始めています。始末に困って残しておいた柚の木。持ち主の了承を得て元から伐らせてもらうことにしました。鋭い棘は5センチにもなり踏み抜いてしまうと大事です。勿体ないようですがどうもしようがないので仕方がありません。乱立して刈り払い機の邪魔になっていた竹の切り株。ようやく、太い株も手斧の背で叩けば簡単にもげるようになりました。あとはQ太郎やチー坊にも頑張ってもらわないと。
石が多く粘質で人参には不向きな土地な上に、種蒔き時期の8月は特に雨が降らない。そして獣害。収穫に至るだけでも大変なのですが、人参は個体差が特に激しい作物で秀品率は決して高くありません。しかし、良いものは香り高く緻密でしっとり、とても美味しい。ピクルスに使えるのは収穫したうちの3分の1もあるかどうか。だからこそ一瓶一瓶に気合が入ります。
明けましておめでとうございます
お陰さまで今年も年を越せました。
久しぶりに会いたいなと思っても会えない自粛する日々。マイナス7度それ以下の寒波が来るというので急いで里芋に刈り草をたっぷりかぶせ、薪や焚き付けを補充し水道の元を整えたものの、穏やかに晴れた正月三ヶ日でした。Q太郎もちぃ坊も方々でご馳走にありついたようで余裕があります。
当分、天気は安定する模様。嫁の方は手術の痕が時々痛むものの、だいぶん動かせるようになり、いよいよザックを担いでみようということになりました。市民の憩いの場である工石山には親子連れも。いいですよね、そういう正月の過ごし方。
今回の装備もいつものように、たとえ日帰りでも一泊分を用意しました。35リットルのザックにテント一式と寝袋。飯盒とバーナー一式。3食分の食糧はおにぎり、棒ラーメン、缶詰、生米、その他携帯食。水は1.5リットル。寝袋は相変わらずのペラペラなので、服を着込んで対応することに。
トレッキングポール は膝を痛めないためには必須だと思うようになりました。これからたくさん登りたいし、縦走やもっと重い装備になった時にはいずれにしても欠かせない。使い始めるとその理にかなっていることに感動します。四つ足動物になった感じ。足の歩みにどう連動させるか探っていくと自転車にも通じているところがあって面白い。上りも下りも自然と爪先荷重になるので膝がブレない。疲れにくい太腿の後ろ側と臀部を意識して使うことさえなくなった。歩くという概念が変わり、歩ける距離が飛躍的に伸びる予感がします。
山頂で食べるごはんはやっぱり美味しい。しかしおにぎりが冷たくて食べると身体が中から冷えてきて、たまらずお酒が欲しくなる。実は御神酒用にワンカップのさらに小さいものを忍ばせておいたのです。イワシの缶詰を開けてちびっとやる。これもまた山の楽しみ。5年後になるか10年後になるか、いつか雪山に登れるようになりたいなぁ。
南の頂からは土佐湾と広い太平洋、そして馴れ親しんだ高知の街が望めます。ここで淹れるコーヒーは格別。かつては羨ましいとさえ思っていなかったこういった一つ一つが、こんなにも楽しくありがたいと感じるようになったこと。はまる人がいるわけだと思う。