月別アーカイブ: 2023年8月

接骨院に整体へ

農家に腰痛はつきものと言います。中腰の姿勢や重量物の上げ下げで疲労が溜まれば当然痛くなりますが、私の場合、病名がつくほど悪化したことはありませんでした。それが密かな自慢でもあったのですが、今回の腰痛はいつもと違いました。臀部から太ももの裏、脹脛そして足の裏に至るまで痺れるようになり、一週間経っても治らず、攣るような痛みで工房の立ち仕事でさえ儘ならない有様、いよいよ只事ではないということで、はじめて接骨院へ行くことにしました。

坐骨神経痛ということで、週一回以上の集中的な施術を2ヶ月間、そして、病院での精密検査を勧められました。深刻な状態と認識した方がいいようで、思い返せば、毎年のように脇腹が攣ったり、車を長時間運転するとお尻がたまらなく痛くなったり、いろんな不具合はその予兆でした。なお、股関節や肩甲骨周りは柔軟性に乏しく、体幹もガチガチに固まっている模様。動かせるところまで上体を捻ってくださいと言われてやってはみるものの、僅かばかりで攣りそうになります。肩周りのチェックでは少しも動かず、これには先生も思わず苦笑い。これまで自分なりにメンテナンスしてきたつもりでしたが、甘かったことを思い知らされました。

今は種蒔きや植え付けの真っ只中、そして、生姜にも里芋にも刈草を被せてあげないといけないタイミングです。とはいえ、草履を突っ掛けるにも足に力が入らず、たびたび捻挫してしまいそうになるほどで、正座で足が痺れたというほどではないにしろ、麻痺して思うように動きません。臀部から脹脛にかけて断続的に絞られるような痛みが走ります。そうこうしているうちにどんどん草に呑まれていく畑。この冬作は一体どうなるのか。とにかく、無理をしてさらに痛めるということにならないよう、接骨院でもらったストレッチメニューを毎日続けます。そして、幸いにも自転車でローラーを回す動きは大した痛みもなくできたので、リハビリとして続けることにしました。

二週間ほど経ったでしょうか、ようやく痛みが柔らぎはじめ、仕事ができるくらいまでになりました。まずは草刈り、そして種蒔きです。

多くの農家が通ってきた道。四十にして惑わずとは言いますが、やると決めてもなかなか形は定まらないもので、こうした出来事を経ていよいよ定まっていくものなのかもしれません。接骨院の先生のポジティブな言葉に触れるたび、少なからず身体が改善されていくのを実感するうち、たとえ消えないとしても感度良好なアラームとして前向きに付き合っていけるのではないかと思えるようになりました。生活習慣を見直し、仕事量を見直し、リハビリを日課とし、今後も農業と山の暮らしを続けていけるよう、私も克服していきたいと思います。

畑には発芽を待つ人参や春菊、白菜、そして、植えたばかりの、サニーレタス、キャベツ、カリフラワー。

久しぶりに我が家の野良たち。チー坊は獣と格闘したのか顔を怪我してしょぼん。夜も昼も引きこもりモードです。とはいえ、根が丈夫なので数日腫れて膿んで、自然治癒。可愛いQ太郎はどこへ行ってしまったのか、全く姿を見せなくなりました。兄いの庇護を失ったチー坊、雄々しく自分で縄張りを守らないと。

最近出荷の生鮮

台風の後は梅雨のような雨続きで日照量が不足しています。実の着きが悪いので収穫量は伸びませんが、少しづつでもピクルスの仕込みと生鮮の出荷を進めています。

ニラに蕾が着き始めました。

台風6号

断続的に大雨と強風で荒れておりますが、10日現在無事です。(とうもろこしは敢えなく倒れてしまいましたが)

線状降水帯が土佐町に出ているようで、台風の強風域を外れていたはずなのに、かなり強いです。未明の2時ごろには防災無線で土砂災害の警戒が呼びかけられ、緊張しました。避難場所に指定されているところは川が大きく蛇行した内側にあり、安全とは思えないので行く気がしません。

我が家は地滑り危険区域にありますが、擁壁と排水システムが整備され、うまい具合に排水されていくのでかえって安心感があります。(ピーク時の水量は写真下の倍以上)

畑のようす〜八月上旬〜

ズッキーニが終わりを迎え、キュウリとオクラの仕込みが始まりました。

キュウリは連作障害によるのか、植えて間もなく枯れる株が続出し6割ぐらいに減ってしまいましたが、生き残りはここ数日の雨で持ち直してきました。

久しぶりのオクラ。ここ2年ほど失敗続きでした。獣に踏み込まれたり掘り返されたりもありましたが、撒き直して、生き残っても生育不良な上、虫に食べられて消えることの繰り返し。採種分が残せたのは救いでしたが、どうやらこれも連作によるものだろうと考え、場所を変えたら、順調に育つようになりました。

露路の不耕起栽培ならば、土作りによっては連作障害は起こらないかもしれない。点在する畑それぞれに条件が異なり、育てられる作物は限定されるため、できることなら固定したいところ、ここ数年あえて連作をしてきましたが、わかりやすい結果が出ました。

生姜は未然に場所を替えておいたこともあってか順調です。作付けの半分が自家採種(昨シーズンは3分の1)。これまで種生姜を分けていただいてきた農家さんが高齢のため来年からは無理だろうとのこと。独立以来、毎年お世話になってきました。我が家なりの囲い方(種の保存の仕方)はまだ完全でありませんが、絶やさないようにしないと。

最近出荷の生鮮

モロヘイヤにオクラときゅうりが始まりました。

鬼ヤンマをはじめて掴むことができました。子供の頃は虫取りが好きでも得意だったわけでもなく、身近にいるものでもなかったので、どうやって捕まえるだろうと思っていました。手に取ってもっと近くで見てみたいという衝動が、四十路に沸き起こったのはなんともおかしなことです。