温海かぶの華やかな香りが生きるよう、今シーズンも一枚いちまい丁寧に詰めました。
魚の薫製やオイルサーディンと。
我が家ではシーチキンのサンドに挟むのが気に入っています。
年明けから薪作りのために20本以上伐りました。改めて、人が暮らすためには沢山のエネルギーを燃やさなければならないのだなということを実感します。
木を伐り倒す時期は大事ですね。含まれている水分が随分違いますし、カビやすかったり虫に食べられやすかったり、材としての質に少なからず関係することは、これまで伐ってきてとても感じています。
薪に使うにしても、できるだけスムーズに乾かしたいところです。玉切りにして山積みにしていても、いっこうに乾かず、むしろ下から水が上がってきたり、降った雨がこもってしまったりで余計にびしょびしょになってしまいます。(斧を入れたら水が飛び散るほど。)割ったら一手間かかっても交互に積んでおけば、雨ざらしでもそれなりに乾いていくようです。
これまでは、梅雨時期や夏はガス湯沸かし器のシャワーで済ますことが多かったのですが、去年、できるだけ焚いたところ、とにかく蚊が激減し、カビも生えにくくなりました。改めて、高知の山暮らしに火を焚くことは理にかなっていると実感しました。
今シーズンの新生姜のローズスイートが仕上がりました。
生姜とバラの香りが化学変化?をおこし、フタを開けるとレアチーズケーキのような香りがします。
花びらのようにできるだけ薄くスライスした生姜。今年は雨に恵まれ、ぷっくりと太ってとても柔らかく、辛みもマイルドに育ちました。
口に入れたとき、香りがクリアーに広がるよう、砂糖は国産ビートグラニュー糖を使ってきましたが、これまで、くどくならないよう甘みを抑える分、辛味が勝っていたことが気がかりでした。
そして舌触り。より花びらのように柔らかく繊細に。部位によって質感が異なることは仕込みを重ねる中で分かってきましたが、生姜そのものが柔らかく素直に育つには他の野菜以上に水がいることも今年の生育を見て確信しました。更に、レシピを工夫することでよりなめらかな質感にならないか。
そうして今回、ビートグラニュー糖を減らし、新たに水飴を加えることにしました。見た感じも艶が増したようです。国産の甘藷に麦芽酵素を加えてできる無添加の水飴はとても優しい甘味。これまでより生姜の美味しさが際立って食べやすくなったと思います。
順次収穫しながらの仕込み。今回の収穫では一株1.2キロの大物が穫れました!
人参の畑、呆然とする嫁
草取りも、間引きもし、今では茂っているはずの人参。大きくなろうとしても、その都度、葉を食べられ踏みつけられ、掘り返されてきました。さらに、これだけ叩かれると、なかなか苦しいです。
ウサギはやはり人参が好きなんですね。
はっきりと条で植わっていたのに、もはや探さなければ見えない程度になってきました。まあ、仕方がないです。
しかし、そのかわりショウガは豊作。
いくつもの偶然性に左右されるからこそ、収穫できること自体がとても有難いことなのだと改めて思います。
その上で、生業として続けられるよう、知恵を絞り工夫することが、自然と対峙する農業の面白さなのだと思います。身につけなければならない事は山ほど有り、退屈する暇もありません。