(3月上旬の写真)一ヶ月前と比べるとぐんぐん成長しているのが分かります。
レタスとサニーレタスを植えました。
明日から雨が続くようなので、水遣りは最小限に。
種を蒔いてから発芽が揃うまで、乾かしてはいけないので水遣りをつづけますが、そのうちどうしても、湿ったところと、乾いたところの、偏りができます。そして、これも避けられないことなのですが、表面の土がかたまり、水や空気が通りにくくなってきます。苔が出始めるとさら湿気をためて良くないので、小枝などでかるく耕し、乾いているところだけ、スポット的に水遣りをします。
こちらは白ネギのピクルスになる根深ネギです。この苗立ては試行錯誤が続いています。
水稲用の育苗トレイを使っていますが、これまでやってみてどうも根量に対してトレイの容量が足りないようで、途中から生育が停滞するのです。昨年、一部だけ偶然いい苗ができて、そのトレイを持ち上げてみたら、苗床に根が貫通していました。ネギは根が広く深く張り、空気をたっぷり吸えてはじめて元気に育つもののようです。なので、今年はわざと根が貫通するよう、トレイが床にしっかり着くようにしました。そういえば、水稲の苗立てでは普通にやることですね。
茅を細断して敷き詰めるだけではまだ隙間が多かったので、椎茸のホダギの朽ちたものを床に敷き詰めました。持ち上げてみるとしっかり根が降りていました。
最近では動画などで産地の苗立ての仕方や定植のようすを観れることもありますが、それほどお金をかけて量産することもありませんし、やはり土地が違うので、うちなりのやり方を見つける必要があります。そして、いろいろ試行錯誤した方が、野菜それぞれの性質を経験をとおして知ることができるので、時間はかかりますが大事なことだと思っています。
「季刊高知 No.60」 特集 手でつくるシアワセの味、逸品
に掲載いただきました。とても丁寧に作られている雑誌で1991年創刊。発行人である氏が主体となり続けてこられた仕事で、10年ほどの休刊をはさみ2005年に再開されたそうです。カメラマンの方は13年前に「とさのかぜ」で、当時私が修業していた農園の取材に来られ、一度お会いしたことのある方でした。みなさん高知に根差した仕事を続けてこられたことを思うと、尊敬の念と共に親しみを感じました。
追って(4月下旬)、英語版もネットにアップされるそうです。下記ホームページをぜひご覧ください。
今年は苗床を作りかえました。
通常の畝に細断した茅を敷き詰めただけのとてもシンプルなもの。椎茸のホダギが朽ちていたので、それも少しでしたが入れて、とてもいい香りのする苗床になりました。
これまで使っていた床は、丸太を組んだ上に製材で枠を作り、トンネルの裾を止められるようにしたもの。しっかり作り込んだ分、使い勝手は良かったのですが、4シーズンで朽ちてしまいました。
そもそも強度には問題があり、嵐の日はトンネルがめくれたり破れたりするので、その度、苗を軒下に避難させなければなりませんでした。改善するにも、簡易なトンネル資材でつくる以上、いずれにせよ嵐には堪えられそうもありません。ならば、いっそ避難することを前提に、もっとシンプルに拵えられるものにしようと、発想をかえることにしたのです。茅が敷き詰められ、椎茸の菌がまだ生きている菌床を入れたり落ち葉を入れたりすることで、床自体が清浄になり、苗にとってより居心地のいいベッドになると思います。
畑の南西を覆っていた竹薮を昨年から伐り進めています。少し、向こうが見えるようになってきました。
電線越しに畑にかかっていた杉は枝が片方に張って重心が偏り、とても自分で伐ろうと思える代物ではありませんでしたが、遂に今年伐りました。無事に倒れてくれて本当に感謝。
竹を伐るのもやはり、ひやっとすることが多く、伐り方や後始末がわるければ下の集落まで落ちかねないので、常に緊張を強いられながらの作業はとても疲れました。8日かけて200本近く伐り倒し、キュウリの支柱も確保できました。
畑と竹薮の境にあるこの水路、以前、人が落ちて大事故になったらしいのですが、今でもこのタイプのが至る所に作られています。地元の人には、芥を取るためでも絶対降りたらいけないと言われています。一度足を滑らせたら、止まるためのとっかかりは何処にも無いのです。