いく農園のピクルスに使っている「本みりん」は九重味淋さんの「九重櫻」です。
甘すぎず後味のすっきりした「made in JAPAN」 のピクルスには上質な味淋が欠かせません。
この度、九重味淋さんのイベントに並べて頂いています。
15周年を迎えた友人の店 terzo tempo
カウンター席が私たちのお気に入りです。店主の佐野くんと話すひとときを楽しみに。今日は春の陽気で風も清々しく、とても気持ちのいい時間が流れていました。イチゴのパフェと深煎りのコーヒーが最高に美味しかったです。
樹上作業をするきっかけとなった道上の二本もようやく片付きました。枝を打ったり、今までだと届かなかった高所にロープをかけたり、 山仕事に幅ができました。
玉切りして割って、斜面上の平たい所に放り上げて。ロープで確保しつつ一日で一本を片付けます。キツイので二年に分けました。4シーズンかかったこの道上一帯がこれでひと段落。かつては得られなかったこの陽当たり。清々しい達成感。
同じ中山間地でも、植林や藪に囲まれることなく農地が広がるところもあると思いますが、これから描けるプライベートな空間を思うと、ここが良かったのです。
一輪車を乗り付けることができないので、家まで抱えての搬出。できる限り乾いて軽くしてからごとごと運びます。
神経伝達を回復させるためには積極的に動かすことが大事。とはいえ、痺れや痛みを庇う動きは新たな故障を生むのではと心配です。ペダリング動作には比較的そういったことがなかったので、整体の先生に「ロードバイクに乗るのは構わないか」訊けば、しかし、逆効果になることもあると言われました。
具体的に何が良くないのか聞いたわけではありませんが、整体を通して認識を改めた背骨のしかるべきラインに従えば、骨盤が後傾し腰の曲がった乗り方が良くないのだろうと考えられます。私としては、とにかく足腰を萎えさせるわけにもいかないし、何より自転車を諦めたくない。そんな訳で、3ヶ月間週1ペースの集中的施術の間もローラーを回すことを日課としました。果たして、3ヶ月ほど経って痺れがとれた時、「正解だったということですね」と言っていただけました。
他のスポーツでもよくあることかもしれませんが、スタンダードというのかトレンドというのか、こう乗るものだという固定観念ほど厄介なものはありません。有り体に言えば、誰を理想とするかなので変遷するものだと思いますし、そもそもが完全ではないであろうにもかかわらず、そうすべきではないと言われれば、どうしても影響を受けますし、払拭するにはよほど自己の積み重ねが必要です。学生時代に少し齧(かじ)った程度で、30代は全く乗らず、40手前になって再びはじめたロードバイク。身体のメンテナンスとして手応えを感じる一方、時に膝や腰が痛くなることもあり、セッティングと併せて試行錯誤を繰り返しました。
腰痛は二足歩行をするようになった故の宿命と言われているそうです。ロードバイクによる前傾姿勢は、前脚である手が短く弱くなったなりの四足歩行の形であり、それを突き詰めてゆけば腰痛改善になるはずなのです。
余談ですが、学生時代に国体が地元高知であり、自転車競技のボランティアスタッフとして、ロードレースの集団後方に付くジープから選手たちの乗る姿を見る機会がありました。百聞は一見に如かず。たくさんいる中に目を惹く選手がいて、そのリラックスした乗り方がとても綺麗で格好良く、今も鮮明に理想としてあります。そして、トラック競技ではスタートの支持もさせていただきました。実際は選手本人がバランスを取っているので、サドルに手を添える程度なのですが、それを知れただけでも貴重な体験ですし、選手の立派な身体、自分とは規格違いの量感に感動したものです。
さて、話を戻します。身体を痛めず鍛えるには、競技志向はなくとも、楽に、速く、遠く、長時間乗れるかどうかは共通の指標であり、椅子に座るように上体を起せた方が楽かというとそうでもありません。農作業の中腰にも通じることですが、腰は曲げるのではなく折るもの。つまり、背筋を伸ばして股関節から折り、骨盤を前傾させる姿勢が基本で、相撲の四股がまさにそれです。私の場合は、農作業に耐えうる身体づくりのためというスタンスで模索してきたのですが、坐骨神経痛というセンサーを得て確信を深めることができました。(間違いであればすぐに痛くなります。)また、整体によって個人で行うストレッチでは限界があるところ、以前よりも背筋が伸びて力の伝達もスムーズになり、今ではただ楽しく気持ちよく乗ることができています。