投稿者「ikufarm」のアーカイブ

本日出荷の生鮮

いよいよ冬野菜も終わりが近づいてきました。里芋と人参、春に復活する春菊、白ネギはもうしばらくいけそうです。

田の準備〜車の乗り入れ口その2〜

梅の咲く頃となりました。いよいよ冬仕事の仕舞いをつけないと。年明けにインフルエンザか何かにかかって予定が狂い、まだ全然、刈草を集めてません。秋にかかったのと同様、一週間以上寝込み、その後も身体はウイルスと闘っているようで、熱っぽさがなかなか取れず難儀しました。冬は山仕事ができる貴重な期間であり、農園として前に進むための大事なシーズンでもあります。毎年、あともう1ヶ月あればと思いますが、つい頑張りすぎてしまうので、それくらいが丁度いいのかなとも思います。田んぼの準備については、とりあえず車を乗り入れられるようにはなりました。

積む石は当初考えていたものでは全然足りず、裏山から草刈りに支障あるものを掘り起こしたり浮石を集めたりして運び入れました。この2ヶ月、瓦も石も全て一輪車で一体何往復したかしれません。一見、合理的ではないこのような仕事のやり方を、私はよくします。

暇を見つけては少しずつの積み重ねや習慣化された日々の営みによって片付ける。それは草むしりをするお年寄りの背中に学んだことでもあります。月日が経ち、誰も手入れをしなくなったそこを私が年に幾度となく刈っても、かつての常に整えられた仕事には及ばず、改めてその大切さを教わりました。花を愛でるにも日々の何気ない手入れが欠かせない。伐って山と嵩張る杉や檜の枝も、風呂を沸かす薪に、その日の分、抱えられるだけ運び出すことを繰り返していると、あまり苦にならず綺麗に片付いてしまうのです。

タイヤを痛めないよう、瓦の上から土砂を投入。集落の道作りで出る副産物をコンテナに持ち上げられるだけ積んで軽トラで行ったり来たり、半日で終わらせました。一車で9コンテナの5車分は運んだでしょうか。そんな力任せをしたので案の定、腰にきてしまいました。

梅の木に近いところは根を痛めないように枕木を敷きました。様子を見て必要なら上から土を入れます。いずれにせよ、あとは追々で。一旦これで置こうと思います。

瓦は大分片付きましたが、それでもまだまだ埋まっています。ここからが根気勝負。

釘やらトタンやらルーフィングやら、他にも塩ビのパイプや石綿の煙突まで出てきます。カオスです。

山仕事備忘録〜田の東その3〜

道上の崖に生えた支障木を伐ります。この並びの3本目。「伐り落とし」で道に落ちないようにします。前日に枝を打ちましたが、隣の栗の木(楢の木かも)が樹幹に干渉し、いじけたところから梢が複数出ており、吊るして処理するのに手間がかかりました。2時間ほど樹上にいて、その日はすでに4本登っていたこともあって集中力も体力もいよいよ限界、メインロープをそのままに、日を改めることにしました。そして2日目。

ひとまず胴綱だけでのぼる。

垂直に垂れたメインロープと比べると、かなり谷側に傾いていることがわかる。重心側に身を置いた方が安定するが、登るだけならなんとかなる。ただ、胴綱が多少ずれ下がる。

谷側に回り込こむ時、体が振れるのでスリングでバックアップを取る。残しておいたメインロープに接続。

 細く歪で樹高も意外と高く、木々を突き抜け20メートル近くある。それでも、今回のケースは、登らず伐り倒す方が予測不可能なことが多く大掛かりになり、かえって危険と判断。

崖から舗装路の上に張り出していること。また、樹幹の中ほど、栗の枝が癒着したようになっているところが半分ほど欠損しており、叩いてみても正直なところ判然とせず、終始、不安を抱えことになりました。栗の方には蟻が入っているようで、表面に木屑がびっしり。それでも梢端部を安全に伐り落とすにはできる限り登り詰めなければならない。足元の直径は10センチほど。土踏まずあたりに装着した一本爪スパイクのその一点一点に集中して足を運び、正しい角度と体重で確実に効かせる。ザクザク勢いをつけて刺し込むようなことはしません。

 トップカットの前に胴綱を幹に一回りさせる。通常のU字吊りでは、樹上を移動しやすい反面、思わぬ衝撃や揺れで足を滑らせた場合、それ単体で落下を止めることを期待はできない。(運よく、枝の切り残し部分に引っかかってくれたら助かるかもしれないが、といって、あれもこれもと切り残せば足場が悪くなり、ともすれば靴に当たるそれが釘抜の支点のようになってスパイクの爪が抜けてしまうこともある。また、メインロープに体を預けた時には張り詰めたロープに干渉してしまう。)なので、その場に身体を据えて作業する上では、荷重によって胴綱が締まり固定できるその括りの方がいい。支障のない限り、伐り下げていく際もそのようにする。

チェーンソーで受け口をいれ、鋸で調整。共吊り(登る木自体に吊るす方法)だと衝撃と揺れが大きくなるので、今回は隣の栗の枝に吊りました。手持ちのスリングは1.2メートル。(今回はもう少し長いものの方が良かった)

切り離す梢端部の直径は8センチ、長さは4メートル。それ以上だと重量がありすぎて、いざという時は上方に細挽きをかけて引っ張るにしてもコントロールできないように思う。

鋸を入れるだけでかなり揺れます。普通のまともな木ならさほど気にならなくても、今回はいちいち不安になります。揺れを増幅させないようにタイミングをずらしゆっくり切り込みます。

 風を受けて反対に傾くことなく、重心に従い素直に倒れてゆく。

梢は下から見上げるよりも数倍嵩高く、量感がある。とにかく生きて水を吸い上げている木は重い。しっかり乾いた製材と比べれば、棒寒天とところてんのぐらいの違いといえば言い過ぎかもしれないが、それくらいに違う。

栗の枝に掛かって手元まで引き寄せることができないので、その枝もまた吊るして切ることに。

手鋸で切り離す。

スリングを予備していたのでことなきを得ました。

 メインロープを伝って下降し、梢を持てるくらいに切り分け、安全なところに落とす。

スリングにぶら下がった末端、これくらいにしてはじめて括りを取ることができる。

 「伐り落とし」といっても誤って落とさないように、最後は鋸で仕上げ持ち支える。そして然るべきところに落とす。チェーンソーは重さ6キロ、刃渡40センチ。(今のところ、樹上作業から直径80センチそこそこの大径木の伐倒まで、全てをこの一台で賄っている。)細く足場の限られた樹上ではスターターコードをひくにも、体側に取り付けたツールホルダーにストラップを掛けて仕舞うまでの一連の動作にも、身体への負荷は容易ではない。なので、1回でエンジンがかからなくても次ではかかるようにしておきたい。エアフィルターの掃除も毎回しておく。また、誤ってロープ類を切ってしまわないよいうに、チェーンのテンションを張り気味にして、スロットルを離せばすぐに回転が止まるよう調整しておく。とにかく、自分の思うように操作出来る状態でなければ樹上ではとても扱えない。キックバックしにくい目立ては絶対条件であった。

 持てるサイズに切っては落とす。これを何度も繰り返し、高度を下げてゆく。

二日目もたっぷり2時間ほどかかってようやく半分まで降りてきました。脛(すね)の内側や腰を圧迫する装具、膝に掛かる無理な荷重、体幹を常に緊張させる姿勢、といった身体を痛める過酷な労働ですが、ここで暮らす自分のためにやっています。

翌日、欠損部をあらためました。

伐り落としたものを順に並べてみます。幹の中ほどとその少し上の2箇所。

身体を預けたのは手にしている短辺側だったので、掛かる負荷を考えると、生きている外輪部の強度を担保する方向としては正解だったかなと思います。とはいえ、自分で受け口と追い口を入れて木を倒すことを考えれば、少くとも直径の三分の一もツルが残っている場合、そうそう引き倒せるものではないし、一気に折れることも、まずありません。

 

 

 

山仕事備忘録〜田の東その2〜

だいぶんスッキリしてきました。木の下にいても安全なように、太い枯れ枝を残さず、打った枝が引っかかったまま、いつ落ちてくるともしれない状態がないようにしてあります。そうしておけば、今後、必要に応じて無理せず一本ずつ片付けることができます。

本日出荷の生鮮

 我が家に三毛猫の「ミケ」がやってきました。多分チー坊の姪っ子のような感じ。なかなかのお転婆です。前足の先がないですが元気いっぱい、ネズミも狩るし鳥にも果敢に挑んでいます。

チー坊もまた先日誰かの仕掛けたトラバサミに前足を捕られてしまい、ある夜その罠を引きずり引きずり、這々の体で帰ってきました。すぐに取り外してあげましたが、ぺったんこに潰れてしまったその小さな手。ミケのそれと同じように壊死してしまうかと思われましたが、脅威的な回復力で治ったようです。しかし、逃げだす時に括りを必死に噛み切ったのでしょう、歯を痛めてしまい、それはなかなか治り難く一気に老け込んでしまいました。それにしてもこの時期の縄張り争いは何かに取り憑かれたよう。バンバンに腫れ上がった脚をひきづってでも毎晩出掛けるチー坊には脱帽でした。

田の準備〜車の乗り入れ口その1〜

田の際まで車を乗り入れられるよう、入り口に土砂を盛る作業を始めました。

普通なら残土や採石で整地するところ、我が家には囲炉裏を組んであった石や山と積まれ捨てられている瓦など、片付けたいものがあるので、それらを運び出し敷き詰めていきます。

石で枠を組み、瓦はひとつひとつ砕いてから。

 持ち上げることはできなくても転がすことはできる。

一輪車に乗せて運びます。現場まで5分とかからないのが救いでした。これでまたひとつ片付くのが何より嬉しいです。草を刈るにも足場が悪く、刃を当ててしまうのがとても難儀でした。

屋根に載っていた土と共に山積みの瓦。釘やルーフィングを見つけたら、その都度、分別。

山仕事備忘録〜田の東〜

来春から始める米作り。その前にまずやらなければならないことが、日当たりの確保と車を乗り入れられるようにすることです。

この一帯は主たる畑から少し離れたところにあり、田の他に梅や柚子の畑、それから少しの植林があります。車を横付けすることもままならず、とても不便でした。杉や檜の枝は伸び放題で下の梅も枯れていく状態。田を始めるあたって、しっかり手入れをすることにしました。

まず、車が乗り入れられるよう、邪魔になっていた柚子の木を4株伐採し、1箇所に山積みにしました。勿体無くてこれまで思い切れませんでしたが、持て余していたこともあり、田をやるということでようやく前に進めます。なお、柚子の木はまだ2株立派なものがあるので、我が家はそれで十分。

次に、植林を伐るため、まずは枝打ちから。ここは倒しておける場所がほとんどないので、樹上から伐り落とす予定。なので、ひとまず、梢端部を残し枝を切り落としていきます。落とした枝は株元に積み上げ、玉切りしたものを上から落としても大丈夫なよう整えます。ギチギチに立て込み幾重にも絡み合った枝々。いずれにしても、樹上作業ができなければ倒しようのない現場でした。ツル絡みもなかなかです。

  スパイクの爪を効かせるには、幹に対して30°から45°の角度が取れるよう体を離す。丁度、腰から下と肘から指先までが2:1なので、「小さく前へ倣え」の姿勢をとって指先が幹に触れるくらいにすれば、内角は30°になる。なお、胴綱を腰の水平ラインより下げることはしない。考えてみれば、体重は胴綱を介して円の接線方向にかかるのだから、身体の垂直方向に(胴綱を)かければ、爪は体重方向に効くことになり最も安定する。

この日初めて樹上でチェーンソーを使い、枝打ちと低い木でトップカットから伐り落とまでしたところ、色々改善点が見えてきました。

安全の確保は体力と集中力次第。セットと解除を繰り返すバックアップシステムは完全ではないし、うっかり刃を当ててしまうとロープは簡単に切れてしまう。昇り降りするタイミングではどうしても爪の当たり角が浅くなりがちで滑ることがままある。時間をかけすぎないということもまた安全のための大事な要素なので、いかに手数を減らすか。

枝を打つことでようやく全体像が見えてきます。落とした枝の片付けもなかなかの重労働。腰と相談しながら進めます。