3年前に伐り倒した木が大方片付きました。すべて薪として自家消費しましたが、思っていたより早くなくなりました。
一年間で一体どれ程の薪を必要とするのか。直径が20センチ足らずのものから50センチを超えるものまでいろいろなので、本来ならば立方メートルでその量を把握すると思いますが、私を含めて一般的にはイメージしづらいものです。何本くらい?とよく質問されるものの、正直なところなんとなくの量感でこれくらいあれば少なくとも一年は持つかなという感じだったり、伐り倒してから薪にするまでの労力を想像して、これ以上は無理だろうというところでやめる感じでした。
とにかく出来るだけ若いうちに借りている山林のスギ檜を片付けて浅木を育てていく。それは効率的な薪の自給が目的でもありますが、地滑り対策としての自助努力でもあります。嵩高くなく根張りの強い植生にすること。とはいえ、浅木の成長が伐り進めるペースに追いついているか、結局のところどうすることが正解なのかはわからないので不安は残ります。伐り過ぎたかと思うこともありますが、他の伐採現場や山の全体から考えれば僅かなものだと自分を安心させています。
今回は30本ほどで4日間、牽引具を使わずに済んだので、比較的スムーズに作業が進みました。久しぶりとはいえやはり緊張しますし、体力を持っていかれる仕事です。大径木となると、倒れるときの衝撃は凄まじいものがあり、動きをしっかり確認しようとは思うものの、それだけに集中することはなかなかできないものです。70年という育つのに費やした歳月や植えた人のことを思うと、ただ薪にしてしまうことに申し訳なさはどうしても残ってしまいます。手探りで自問自答しながらです。
こちらは5年ほど前から伐りはじめた竹藪ですが、大ぶん朽ちてきて焚きつけには丁度いい感じになってきました。
孟宗竹なので太いです。これが生の時の重たいこと、滑ることと言ったら。