月別アーカイブ: 2024年11月
本日出荷の生鮮
本日出荷の生鮮
秋の山行〜佐々連尾山〜
雨続きの秋。週末には気温が一気に下がる予報なので、冬支度を急ぎました。裏山で薪を補充し、草を刈り、来年の種にする生姜を囲ってとりあえず小休止。
11月3日(日)〜4日(月)の一泊二日、昼前に家を出て小一時間で登山口に着く気楽な山行です。日帰りだと、早朝出発で日暮前の下山を急がなければならないので、一泊の方がかえって楽な気がします。地域では運動会があり、花火が上がっていました。
この山には水場がないこともあってか日帰の人がほとんどで、「いいですね〜、テン泊ですか」と、しばしば声を掛けられました。
私のテント泊はここ数年夫婦で山登りをするようになるまでは過去にも数えるほど。登山に精通する人の多くが経験を積んだであろう年頃は、連休を取れるのが盆か暮れぐらいだったこともあり、憧れはあったものの、意気揚々、テントを積んで旅に出る!ということにはなりませんでした。なので、今この歳になって山に行けるとなれば、数日前から夜も眠れぬほどです。
前回の山行で、いつか霧氷を見たい、雪山とまではいかなくとも、できることなら三嶺の雪景色を見たいという新たな夢を描いてしまったいく農園。防寒と食事の充実、そして新たな装備を考えれば、遅かれ早かれザックの容量は足りなくなるので、55リットルのザック(65リットルまで拡張可)を新調し、それまで私が使っていた47リットルのザック(ユニセックスのもの)を嫁が担ぐことにしました。したがって、これまで二人で80リットルに満たなかったものが100リットルオーバーに。何年かかるかわかりませんし、まだ想像もできませんが、山登りをこれからも続け更なる夢を持つことは自分たちの暮らしにとても良い影響を与えるだろうと思います。
麓で始まったばかりの紅葉が山頂付近ではほとんど終わりかけでした。それでも、僅かな中に鮮やかなものがあり、楽しませてもらいました。今回も暮れゆく中を歩きます。
一番星。私において初めてそれと認めたのは小学生の頃、学校のグランドで一人壁当てをしている時でした。以来、一番星を見ればあの時を思い出します。10歳ともなれば自我は芽生え、将来のことを取り留めも無く考えていました。あの時の自分への問いかけ。思えば遠くへ来たものです。
予定地に着く前にだいぶん暗くなってしまったので、もう一箇所目星をつけていたところに張りました。風当たりが強そうですが、今日は穏やかかなと期待して。星空を楽しむにはこちらの方が良さそうです。
贅沢なことですが、今この山域には多分私たちしかいません。遠くに豊浜や観音寺の灯りが見えます。
無事に張り終えたならまず横になりたい。(次回からはもう少し早く予定地に着くようにしないと)煮炊するなら一眠りしてからでもいいだろうということで、晩酌タイムにしました。前回の三嶺ではワインがとても美味しかったので、今回もワインです。嫁がインゲンを茹でたものと味噌を用意してくれました。それにチーズとポテチで乾杯です。山で淹れるコーヒーも格別ですが、お酒も格別ですね。野菜を食べられることがありがたい。味噌も美味しい。嫁が上機嫌で何よりです。
気がつけば風が強くなってきました。何度か外に出て状態を見ましたが、しっかりペグが効いており、テントはしなやかに風をいなしているようで安心感がありました。夜どうし吹き荒れましたがそれなりに眠れました。
朝日に染まるこの時間が好きです。風が強い中ではありましたが、コーヒーを淹れ、もみじ饅頭でひと心地。テントの撤収は風に飛ばされないことを第一に、ざっとまとめてパッキング。とにかく出発して風を避けられるところで朝ごはんにします。道々パンを齧りつつ歩みを進めればもうお昼近く。大森山を過ぎたところで腰を下ろし、ペンネを茹でてミートソースのパスタを食べました。
陽が傾き美しく映える木々の中、ゆっくり下山。この時間も穏やかで好きです。途中、コーヒーを淹れ、16時ごろに下山。沢で顔を洗い、帰路につきました。