月別アーカイブ: 2019年4月

畑のようす〜四月下旬〜

生姜、里芋の植え付けがおわり、雨をみてキャベツやサニーレタス、ズッキーニなどの苗の定植を進めています。また、乾燥続きのこの時期、雨が降ると一気に草も伸びて気付けば作物を呑み込んでしまうので、草取りのタイミングも重なります。

ズッキーニとキュウリの予定地。ここは3月に入って猪に荒らされ、手前半分が畝の跡形もないひどい有様となってしまいました。ほとぼりが冷めるまで待ち、畝を立て直しました。山に近く獣が多いこの畑は、苗を植えれば抜かれ、ネットを掛けても穴をあけられ、白ネギは植えたばかりを踏まれ収量は半減しました。散々なことが続きますが土質はよく、周りの木々は立派で落ち葉も手に入り、とても居心地がいいので気に入っています。

一昨日は草を刈っているとウサギの子供が飛び出してきました。どうしたものか、見逃すわけにも行かず、とにかく追いかけて捕まえました。おそるおそる摑んでみても噛もうとはしません。温かくふわふわと可愛いいのです。家には野良ですがビー助と呼ぶ猫がおり、鼠やモグラに限らず、時にウサギや鳥までも捕まえてくる野生児なので、それに遭わせるわけにもいかず、車に乗せて遠くに離しました。

昨日はズッキーニの植え付けが遅くまでかかり、ヘッドライトを付けての作業になりました。ふとライトに反射する目線に気づき、近づいてみると丸々と肥えたたぬき。近づいても逃げません。声を上げて追い立てようとするものの、もうぶつかる程に間合いが詰まっても逃げてくれず、かえってこちらが冷や汗をかきました。

ことあるごとにおろおろ、どうしていいかわからない。人は弱くなったものです。

家のこと〜その4〜雑誌掲載のお知らせ

農業共済新聞(2019,3,20)に寄稿させて頂きました。

今回は、新規就農から10年という節目から「新規就農者と地域の関わり方」「就農者の計画の立て方」「今必要な就農者支援」などのテーマを頂きました。

これまでIKU FARM journal に連載してきた「家のこと」のまとめとなります。「不動産相続における名義変更の義務を法的に定めること」は現実的には難しいことだと思います。しかし、何が新規就農を難しくさせているのかといえば、むしろ本人の努力ではどうにもならない事のように思うので敢えて書きました。

解決したわけではありませんが、これでようやく気持ちに区切りが付けます。

 

春がまた巡ってきました

エンドウに支柱を立て、ニンニクやタマネギの草を取り、苗立て中の作物も芽を出し始めました。

年明けより身体を鍛えると決め、日課になってきたランニング、時々自転車、週一の水泳。3ヶ月経った辺りから身体に少しずつ変化が見えてきました。何を目指しているのかと聞かれることもありますが、もちろん農業のためです。これから作付けの時期は連日の力仕事になり、日程の詰まった作業をこなせるかどうかは体力にかかっています。腰痛や肩こりは劇的に改善されました。草刈り機やチェーンソー作業による手の痺れは血行を良くするしかありません。膝の違和感はまだまだ改善されませんが、関節周りを鍛えてサポートする方向です。衰えていく一方であったのが、鍛えることによって身体が良くなることを実感できるのは励みになりますし気持ちが前向きになれます。