ある晴れの日

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妹が久しぶりに麦山へ遊びに来てくれました。

いく農園のイラストは彼女が描いたもので、嫁がデザインに落とし込んでいます。6歳年が離れているので、私が実家を出たときにはまだ小学校を卒業したばかりでしたが、いつの間にか社会人となり、もう三十路。遠く離れた土地で彼女の人生を歩んでいます。

人はそれぞれに背負うものがあり、課せられた制約の中で生きていると言えるのではないでしょうか。制約という言葉を改めて辞書で調べてみると、「物事の実現・成立に欠くことの出来ない条件」という思ってもみなかった語義がはじめにありました。先ず思い浮かぶであろう「妨げ」や「足かせ」のような意味の、「ある条件をつけて自由な・活動(成立)を妨げること」はその後。なるほど、考えてみれば自分にとっては辛いことでしかなかった症状・体質も、困った性格も、今の暮らしと仕事に至る原動力となってきました。それがなければ、健康を切望することもなかったでしょうし、性質を直すのではなく活かせる、自分なりの仕事を探し求める必要もなかったでしょう。そして、続けるためには、揺らぎようのない明確な理由が必要だということも日々感じています。人にとって、重く足かせのようにしか感じられないことが、実は自己実現のために欠くことのできない条件だということを先人は教えてくれているのかもしれません。

妹と次に会えるのはいつになるかわかりませんが、また楽しい食事をともに出来たらそれでいいと思います。

 

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「いろんなことがあるけれど、私は元気です。」