今日でようやく上段の植え付けが終わりました。
敷いておいた刈り草を草刈り機で細断した後、管理機で土寄せします。
一年休ませている間に畝は低くなり、畝間には土がたまります。なので、作付けするときはまず、畝を整え直すところから始まります。
大雨が降っても大丈夫なように、排水溝をさらえて枕畝もしっかり作り直しました。
そして、25日、植え付けをはじめました。
指の付け根あたりが元の畝表面で、その上に10センチほど、刈り草の層があり、その上に管理機で寄せた土がのっている状態です。
このように、刈草を土でサンドすると、馴染みが良くなり、分解される際に結果として畝は充分に耕されます。不耕起栽培の「不耕起」とは、あくまで人為的に耕さないという意味です。
畝の中をのぞいてみると、根が張り巡らされ、土の中に棲む生き物によって形作られた空間や、幾筋もの道が通っています。その物理構造は年を重ねる毎により深部まで、より複雑に行き渡り、畝はふかふかに、且つ弾力のあるベッドとなりま す。
木々に覆われた山のように、草が生え、根にしっかり支えられた畝は、大雨にも強く、土が流されることを極力抑えることができます。人為的に耕さないのはその物理構造を壊さないためです。
種しょうがを植える深さは大雨になった時でも水に浸らない深さに、また、かぶせる土の厚さは10センチ弱、湿度を保ち、かつ、ポカポカ陽気が種まで充分伝わるくらいの厚さになるよう気をつけます。
芽が出てくるまでこれから一ヶ月はかかるでしょうか。
今週中にショウガの植え付けをすべく、きょうは畑の準備です。
いく農園では各畑を作付けする年と休ませる年に分け、隔年で作付けしています。
この畑も昨年は丸一年、好きに生えてくる草を生やして休ませていました。
畑は二段に分かれています。それぞれ、先ずは草を刈り、予め刈っておいた畦の草も合わせて畝の上に敷いていきます。
明日は敷いた草を細断して嵩を減らし、土寄せをします。
ところかわって、次は別の畑の日当たりを遮る竹藪の手入れです。
この土地自体藪となっていて、3年前に開きました。まだまだ竹の伐り株や木の枝などかさばっているので、もう3年くらいかけて畑にしていきます。
これから暇を見つけては少しずつ伐っていきます。