「野菜は全て自家栽培」
いく農園ではピクルスにすることをメインに野菜を育てています。
素直に元気に育った野菜は形も素直で色がのり、緻密で香りも豊かです。そして土づくりに掛けた手間暇は味わいの深さにつながると感じています。農業をベースにしたピクルス屋として、野菜そのものの質を高めることでよりシンプルに美味しいピクルスを作りたいと思っています。
はじめたばかりの頃は、一部仕入れた野菜も使っていましたが、その分、仕込みに追われて畑に立てなくなり、農家としての経験も自信も積み重ねることが難しくなると感じました。そして、レシピを作る上でも、種をまき、日々世話をする過程が抜け落ちた分、イメージが膨らみませんでした。全てを自家栽培にすると決めたことで、バリエーションも仕込める量もより限られますが、だからこそお届けできる美味しさがあると考えています。
pickle は、「漬ける」という意味です。いく農園では鮮度が命の野菜を収穫後、「漬ける」ことで劣化から熟成へ、より安定的に深みのある美味しさお届けできると考え、ピクルスを作るようになりました。それは手間ひまをかけた料理の下ごしらえの延長にあります。
洋食だけでなくいろんなジャンルのお料理に、そしてお馴染みのメニューに、添えたり和えたりするだけで、いつもの一皿がちょっとスペシャルに。
持ち寄りの一品としても他のお料理と合わせて楽しんで頂けたら幸いです。