新年のごあいさつ

新年、明けましておめでとうございます。

独立10年目となった昨シーズン、おみくじは大吉からのはじまりでした。どんないいことがあるのかと淡い期待を持ったりもしましたが、まさに岐路、どちらを選ぶか試されているような大変な出来事の連続でした。節目の年というのは次の展望を開くために決めるべき事を決め、行動することで自らが節目とする年だったのかと、考えを新たにしました。おみくじには、

「人間の徳は その異常な努力によってではなく その日常的な行為によって測定されるべきものである」と書かれていました。

畑仕事においても、ひとつひとつ地味で目立たない積み重ねでしかいい結果を望むことはできません。如何に才能があるように映る人も、根気のいる日々の労働から逃げれば、もはや体現することはできなくなり、また、志や大義を語るばかりで日々の些細な変化や新たな発見に感動することから遠ざかってしまっては、いずれ熱を失った繰り言しか発せなくなる。そのことを肝に銘じて、これからも畑に立ち続けたいと思います。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。